第5話 ひっかく


強くなるためには討伐討伐ぅ!


おぉっ!?今までの虫モンスターは野球ボールサイズだったのに、いきなり猫サイズのカマキリきたぁっ!カマを広げて威嚇ポーズしてる。


うん、デカイだけの虫だな。切れ味あるわけでもないカマは猫パンチでペシッただけで取れちゃったし。


そういや俺って猫パンチだけでスキル使ってないよな?


よし、ここはひっかく!


「にゃっ!?」


魔力っぽいのを使う感覚があって、爪から透明な何かが伸びている感じと、前足が勝手に振り下ろされる感じ。完全に前足は届いてないのにカマキリは爪で引っ掻いたように切り裂かれた。



気持ち悪いぃぃっ!勝手に体が動く感じが最悪だ!無理ぃ!


でも強いんだよなぁ……いや、魔力爪さえ自力で出来れば良いのでは?とりあえず魔石食べて、さっき動いた感じを思いだしながら魔力で爪を作る………よし!出来た!



壁の苔目掛けて前足を振り下ろすと、先ほどと同じく切り裂かれた。


よしよし、あとは慣れだな。


次は猫サイズの蜘蛛、素早いし糸吐くので苦戦したが、植物魔法とか魔力で身体を強化したりしてどうにか倒した。



当たれば倒せるけど、頭使って戦わないといけないよ?って感じ。



その他ムカデとかダンゴムシとか倒しにくい敵が出て、そのあとはネズミ、ウサギだった。


……ネズミとウサギは肉がドロップしたんだけど、ネズミ肉って大丈夫か?鑑定は大丈夫って出てるけど、元人間としてはちょっと。


近所の野良猫にやるかな。



魔石は美味しく頂いて、肉はストレージにしまった。


さて、ついにボスっぽいぞ!扉があって、その前はちょっとした広場で湧水が溜まってる。


一応鑑定してから水を飲んだら、疲れとかが綺麗に消えた。


本当に小ダンジョンはチュートリアルで、至れり尽くせりだなぁ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る