第162話 レベル100への出発
アキラたちパーティーの5人はダンジョン省の管理するレベル70のダンジョンへ。
この5人からすればレベル70など目をつぶっていてもクリアできるレベルだが、本番に向けフォーメーションを組みながら進んでいく。
前方に破壊力のあるアキラと金剛寺。
金剛寺の使う斧はレア度★★★★★のアイテムだ。
もともとのパワーにアイテムの力も加わり、とんでもない破壊力を誇る金剛寺。
後方の花子を囲むようにまどかと虎石が構える。
虎石には指揮官の役割も与えられている。
虎石の剣ももちろんレア度★★★★★だ。
そして、後方中央に魔法使いの花子。
弓を使い、炎魔法と風魔法を送り出す。
もちろん弓を使わなければ手のひらからも強力で巨大な魔法を繰り出すこともできる。
さらに、仲間が傷ついた場合には、回復魔法でサポートする。
アキラと金剛寺が敵を薙ぎ払い。
まどかのスピードと、虎石の冷静で正確な技で花子を守り、花子は魔法で遠距離攻撃。
これがこの5人のフォーメーションだ。
◇
そして、とうとう富士山地下からダンジョンの入り口が堀り起こされた。
その扉にはレベル100と書かれている。
「よかった。レーダーではわかっていたがレベル100のダンジョンの入り口で安心しました」
虎石は言う。
「ああ、よかったわい。富士山か南極かと言われとったからな。まぁ南極の方の扉は氷に埋まっててなかなか掘り返すことが出来ないらしいからなあ。
やっとじゃな……ずいぶんナオコを待たせてしまったな」
いよいよ5人がレベル100のダンジョンへ旅立つ時がきた。
◇
見送りに集まる錬成師の武者小路、剣の達人 柳生イッセイと弟子のイケメン御剣。
「アキラ先輩! 気をつけて下さいね!」
「うん! 御剣くんも俺たちがいない間、この世界をモンスター災害から守ってくれ!」
「はい! 任してください!」
現在の虎石や金剛寺と変わらない力にまで成長した御剣と柳生。
彼らにこの世界を任せる。
「柳生さん、よろしくお願いしますね。
あと、この扉も守ってください。ここが壊されてしまうと、俺たちも帰って来れなくなっちゃいますから」
ダンジョンの扉は入り口であり、出口だ。
「ホッホッホ、そりゃ大変じゃな。ダンジョン省の中でしっかり守るから心配無用じゃ」
そして、以前ダンジョンで手に入れた『魔法の糸電話』の片方を柳生たちに渡す。
これがあれば、レベル100のダンジョン冒険中のアキラたちと、人間界の柳生が連絡をとることができる。
もちろんアキラたちはいざとなったら逃げられるように『脱出の羽根』も忘れずもっていく。
「それじゃ……いってきます!」
5人はレベル100のダンジョンへと足を踏み入れた。
★★★★★★★★★
お読みいただきありがとうございます。
フォロー、評価★★★、コメントを頂けますと大変励みになります。
よろければお願い致します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます