後宮物語〜身代わり宮女は皇帝に溺愛されます!?〜
菰野るり
プロローグ 序
今は亡き美しい母は言った。
それは母自身の悲願だったかもしれない。
〝
父の第二夫人は、派手好きで肉感的な
私の異母妹にあたる
母が私に残してくれた財産は、全て
私の母の品を奪っていくときは「貸して」の一言だし、先祖代々の家宝を無くしたり、壊したりした時は「わざとじゃない」の一言だった。彼女は絶対に謝らない。
弟の
だから15になったばかりの私に突然縁談が来たのは、寝耳に水であった。私は女学校を首席卒業したら、推薦で首都
「先代の崩御から3年、喪が開けるから皇帝がついに後宮を開くのだよ。
「それにね、長身で可愛げのないお前のような娘を持参金なしで貰ってくれるのよ。
つまり縁談の話は私の承諾などなく、既に纏まった後なのである。店の手伝いで計算器を使っていた時に、やたら高齢の爺さんがしつこく絡んできたのを思い出した。
私の学費や支度金は
肉親の涙もなく、爆竹も
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