Opposite.double 《be connected》

日陰 もの

プロローグ

日常(1)

24xx年8月の下旬、俺はお腹周りがやけにポカポカするのに気づき目を覚ます。

「一体なんだってんだ、、、てうぉおおお!?」

「おはよう、よく眠れたか?」


そこには取り乱した俺を嘲笑うような目をした、お嬢様という言葉が似合いそうな赤黒髪ロングの女がいた。


「なんで股がってんだよ!ダリア会長!」

「男の子は女の子にはこういう起こし方されたいって聞いたからだ、うれしくないか?」


・・・嬉しいよ!そりゃね!嬉しいけど、唐突すぎんだよ!なんか付き合ってからスキンシップ軽すぎませんかね!?


「はぁ、ちなみに誰に教わったんですか?」

「いや、斉語からだが」


ですよね、そんな気がしてましたよ。

あいつは親友の彼女に何教えてんだよ、、、


「会長、今日は生徒会の仕事はないんですか?」


彼女(決して自慢では無い)は俺の通う国立 碧羅学園の生徒会長をしている(2度目だが自慢では無い)


「ああ、まあ私に変なことをさせようとした斉語に全部押し付けといたから実質ないな。」

「あ、気づいた上でやってたんだ」

「それはそうだろう、こうでもしないと飽きられてしま、、、やっぱり今のはなしだ!!!」


会長は急にプシューと音を立てて顔から蒸気を出したと勘違いしてしまうほど赤くなる。


なにこれ!!俺の彼女だ!!羨ましいだろう諸君!!(自慢です)


「というか飽きるってなんですか会長、俺がそんなにあなたを粗雑に思ってるとでも?」

「いや別に、、、愛されてるなぁとは思ってはいるけど、でも、、」

「でも?」


何か不満があるのだろうか、俺は脳の容量フォルダの空きを確認して覚える用意をする。


「手、、出してこないじゃないか」


きゃ、、、きゃわ良すぎぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!なんなんだこの人!!容量フォルダが可愛さでオーバーヒートして今までの記憶7割消えたけどそんなことどうでもいいわ!もう!


「会長、、、」

「な、なんだ?」


俺は真剣に会長の目を見据える。


「真剣に抱かせてください」


【ガシャン】


俺が会長に気持ち悪いくらい直球に愛情表現した直後、部屋の扉の近くで何かを落とした音がした。


「あ、あらら、、、お菓子持ってきたのに落としちゃったわ、、」


扉の先でこの世で最も聞き馴染みのある女性の声がするが気のせいだと信じたい。


「あ、お義母様」

ですよね、そうですよね分かってました気のせいじゃないくらい。


「あら〜もうお義母さんって呼んでくれるの?嬉しいわ〜」


本当に嬉しそうなのは俺も嬉しかったり恥ずかしかったりする。

そんなことより、、、

「い、いつからドアの前にいたの、母さん」

「いつからなんてそんな〜、盗み聞きなんてしないわよ息子の部屋の」

「だっ、だよね、ふぅ」


俺は活動限界の心臓を一旦落ち着かせ、直ぐに母さんを立ち退かせる。


「用がないなら2人にしてよ母さん」

「あら〜確かにそうね2人をお邪魔するのも気がひけるし、じゃあ最後に一つだけ。」


なんだろうか、恋愛のアドバイス的な?それは何となく嬉しいのかな?真剣に俺の両肩を掴んで告げる


「避妊はしなさいよ」


「やっぱ聞いてんじゃねぇか!!!」


この時の母さんの真剣な表情は今までで1番真面目だった

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