本編

　事の始まりは二〇一〇年。

　異星人との戦争の最中、『エレメント』が地球上に出現した。

　エレメント。人智を超えた生物。巨体を暴れさせ、破壊の限りを尽くす生命体。

　異星人との戦争よりも、その生命体が人類を破滅に追い詰める最もたる原因となった。

　二〇一五年までに日本・南極を除く全ての陸地が異星人との戦争とエレメントとの戦いで壊滅。翌年、戦争は終結するもエレメントとの戦いは続く。

　二〇一八年。対エレメント専用の部隊であるV S E A（VS Element Arms）が結成。

　ヴセアは目を見張る活躍を見せ、王政が極秘裏に対エレメント兵器・ゾルダキルの一号機と二号機を開発。その双子の鬼の名前は『赤鬼』と『青鬼』である。

　この物語はその『赤鬼』のとあるパイロットの話である。

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