不器用なたかしと器用な仲間たち

第6話良い友達だね！

　ジェイミー「ワオ！タカ嘘はダメだよ。」

ヒロはボクのスマホをイジりまくる。

ジェイミー「ハロー。タカの親友のヒロです！よろしくね！」

少しして清水さんから返事が返ってくる。

耕太郎「ハロー。佐藤くんの友達の清水耕太郎です。よろしくお願いします。」

高嗣「な、何勝手に送ってるの！」

ジェイミー「いいじゃん！タカの友達なんだから。どうしてボクに黙ってたの?話してくれてもいいのに。」

高嗣「…。」

ジェイミー「タカ。ボクは嬉しいよ。タカにフレンドができて今凄くハッピー！」

ヒロはまたボクのスマホを手に取りイジり始める。

ジェイミー「タカは人見知りだけど凄く優しくていい人だから仲良くしてあげて下さい。」

耕太郎「もちろんです！よろしくな、佐藤高嗣くん。」

ジェイミー「タカ!彼の名前はなんて読むの?」

高嗣「…しみずこうたろうさん。多分。」

ジェイミー「シミズ？コウタロウ?難しい名前だね。ジャパニーズ？」

高嗣「…うん。日本人。」

ジェイミー「そうなのかー。ボクはタカにフレンドができて安心したよ！良かったね！」

高嗣「…そうかな？」

ジェイミー「そうだよー！もっと自信を持って!」

高嗣「…ありがとう。」

ボクはヒロから励まされて元気が出た。

そして、清水さんと付き合いを続けようと思った。

高嗣「こちらこそよろしくお願いします。清水さん。」

耕太郎「清水さんって何かシックリこないな。耕太郎でいいよ。」

高嗣「ボクは清水さんでいきます…。」

耕太郎「なんでだよ？堅苦しいヤツだな〜。」

高嗣「ダメですか？！ボクは清水さんで貫き通しますよ。」

耕太郎「…わかったよ。ところで何歳?」

高嗣「18です。」

耕太郎「…俺より年下か。18ってことは1年生?」

高嗣「そうです。」

耕太郎「そか。俺は20歳。今年3年。」

高嗣「先輩だったのですね。元々アメリカ出身なんですか？」

耕太郎「いや、日本。北海道。」

高嗣「そうなんですか。ボクは東京です。」

耕太郎「渡米する前まで高校時代は東京の学校に通った。」

高嗣「…そうなんですか。お金持ちですね！」

耕太郎「いや、金持ちじゃないよ。昔から東京に憧れてただけ。大学も一緒。」

高嗣「地方出身の方って東京に憧れますよね。」

耕太郎「そりゃあ農家に居てテレビで東京見てたら一度は憧れるよ。」

高嗣「ボクは東京出身だからわからないです。」

耕太郎「ところでお前も大学入学を機に渡米したのか？」

高嗣「はい…。」

ボクはヒロの顔を見ながら嘘をついた。