第14話個性が強い?
「今日からこのクラスの担任になった
し────────ん……クラスが静まりかえっている。わ、笑い方が豪快で独特な先生だ。格好も個性的。言うなれば魔女みたいな格好。良いのか?あんなのが教師で……。
「んっ…どうしたお前達?そんなに静まりかえって…。アレか?先生が余りにも美人だから女生徒すら我に見惚れておるのか?」
「「「「「「…………………」」」」」」
(皆…ビックリして声にならないだけだよな?)
「まぁ~いい!オールオーケよ!まずはこのクラスに居た馬場だが犯罪を犯して刑務所に入った。馬場の件は以上だ。それより根来と松山が男子で間違い無いな?」
(主人公の件…あっさり言い放ち有無を言わさず次の話題にいきやがった…)
「は、はい。男子は根来君と松山君です」
と、一女子生徒が答える。
「ふむ。では男子よ。今朝は朝立ちはしたか?」
「「はっ!?」」
─俺と直弘の驚いた声が重なる。
「んっ?聞こえなかったか?朝立ちはしたのか聞いているんだが?」
「せ、先生ぇ!セクハラでは?」
と、また一女子生徒。
「お前達は何を言ってるんだ?男子が居るクラスになったからには男子のそういうのは知って置かないといけない事だ!認識が甘い!甘すぎるぞ君ぃ!」
「す…すいません。失礼しました…」
「な~に、初めての事だから仕方あるまいて!それで根来君から聞こうか?どうなんだい?」
「…お、俺からかよ…。きょ、今日はしてないです…」
「「「「「「//////////」」」」」」
クラスメイトの女子全員顔が赤いな…。そして直弘…。お前は男だな。よく、よくぞ答えた…。くっ…お前の背中が立派過ぎて涙が…
「それはいかんな。彼女は居るのか?」
「…はい」
「ふむ。ではその彼女は誰だ?」
─皆の視線が1人の女子生徒へと向けられる
「わ…私です…」
「君は…え~と…白金麻季君か。では麻季君。君は彼とヤってるのかね?またどの位の頻度で?」
「/////それをここで答えるんですか?」
「当たり前だろ君は。何の為に聞いてると思ってるんだい?」
「……か…体の関係は…あります/////」
「「「「「きゃ──────っ!」」」」」
一気に湧く教室。直弘と麻季の顔が異様に赤いな。
「皆静かに…で?」─先生は続きを促す。
「…っ…い、一週間に…1度…かな/////」
「麻季よ何もそんな正直に…くっ…俺の性生活がクラスメイトに知られたぞ」
(直弘がボソボソ何か言ってるが気持ちは大体分かるぞ!)
「一週間に1度だと!!!」
「「「「「凄っ!!!!!!」」」」」
更に湧くクラスメイト達。
「どうやら根来君は世の中の男性と比べてもかなり高いランクに位置しているようだね。後は今日のテストの結果次第か。楽しみだ」
(ランク?男性にはランクがあるのか?)
「それと麻季君?」
「は、はい…何でしょうか?」
「男性のは気持ち良いかね?」
「そ、それも…答えるんですか?」
「男性と付き合う者の宿命だよ!」
「っ!……はい」
「馬鹿っ!麻季!そういうの迄言うんじゃ無いよ!」
「だ、だってぇ~」
「まぁまぁ、良い関係を築けているようで何よりだ、ウンウン…」
(ふむ。心友として…仲を取り持った身として嬉しいぞ!羞恥心は半端ないだろうが…)
「続いて松山君。朝立ちはしたかね?」
(しまったぁー!直弘の次は俺の番だったぁー!て、適当に答える…か?……そうだ…これしかない!)
「先生…先生が何を言ってるのか僕には分かりません」
(これしかない!これしかあるまいて!)
「ふむ。君はピュアなんだね?うん、実に良い!我色に染めたくなる(ペロッ)」
(先生に染められたくは無いけどこれで押し通す!)
「彼女も居ないのかね?」
「いません」
「「「「「私達にもチャンスが?」」」」」
「なるほど…なるほど…では股間が大きくなった事は?」
「……(どう答える?そもそも答えるべきなのだろうか?)」
「んっ、どうした松山君?まさかそれすら無いの…か?」
「……(んっ、マズイ…か?どうする?)」
「先生!」
「どうした、え~と、中野君?」
「松山君はその…大丈夫です!」
「何がだい?」
「馬鹿っ!は、遥!」
「お、男としての機能は世の中の男性より上だと豊和君の男性警護官の話で分かりましたから、だから心配しなくても大丈夫みたいです!」
(私言ったよ!豊和君の事ちゃんと言ってあげたよみたいなやりきった清々しくも可愛い笑顔で俺を見るんじゃない!)
「ほ~それは楽しみだね。それで君は彼の大きさが分かるのかい?」
「は…はい、え~とですね…」
(マズイマズイマズイマズイマズイ!このままでは……直弘…俺は自分を守る為に敢えてお前を犠牲にさせて貰う。すまない…)
「先生!直弘君のは凄く大きくて形も良いらしいので直弘君と麻季さんの事を聞くのが一番勉強になると僕は思います(許してくれ、こんな俺を許してくれ、直弘…)」
「と、豊和てめぇー!」
「と、豊和君!?」
「ふむ。一理あるな。経験している者の話をこの時間は聞く事にしよう!」
「お、覚えてろよ豊和!」
「う、恨むからね豊和君!」
─俺は視線を2人に合わせない様にそっと反らす。そして、2人は赤裸々に私生活、性を語らされる事になったのだった。
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