第111話 秘密クラブ
今日の討伐は休み。
パラダイスサイバーを取り締まる法律を遅らせるために、
らしいというのは使途不明金があって、金が引き出されたその日、
議員に献金してるかもとは思ったが、それが
選挙で金をばら撒いたとか、多額の賄賂を受け取ったとか、秘書に罪を被せて自殺に見せかけて殺しただとか、とにかく色々と出てくる。
だが、決定的な証拠がない。
何かひとつだけでも有罪に出来れば、あとは芋づる式になんとかなりそうなんだが。
何のネタを追うかな。
身隠しのマントを使えば、現場を押さえるのは容易い。
だが盗撮映像は裁判の証拠になり難い。
証拠にはならないが、世論や警察を動かすことはできる。
世論を動かすにしても
今日一日、議員会館で張り付いてみて駄目なら、別の方法を考えよう。
身隠しのマントを身に着けて議員会館に侵入する。
「条件は?」
「条件は大人30Kでお願いする。10人ほど行けるかな」
おー、何やら隠語で喋っている。
これはきな臭いな。
よし、出かけたら後を追うぞ。
夕方になって、
バイクで後を追う。
着いた場所は会員制クラブ。
入れない事はないが、入る時ガードマンが身体チェックして、扉を最小限しか開けない。
それに扉にレーザー探知機が付いている。
かなり厳重だ。
ドアを上げる時も無線でやり取りしてる。
中でそうとうやばいことやっているな。
女子高校生と思われる女性が次々に中に入る。
男も何人か中に入った。
麻薬か、売春かというところだろうな。
これは
俺は私立探偵に電話して、電話番号を貸してもらった。
それを手帳の切れ端に書き、困ったことがあれば連絡してと書いた。
それを幾つも作る。
出てきた女子高生のポーチやポケットにその紙を忍ばした。
あとは私立探偵にはその電話には女性を出すように指示。
女性の方が上手く話しを聞けるに違いない。
後は上手くやってくれるだろう。
魔法契約について調べてみた。
魔法契約で契約違反になった時、殺すのは手足とかでも良いらしい。
「ええと契約魔法スキル使いの
「スキルの使用じゃなくて話を聞きたいんだって」
「ええ、違反した場合に付与したスキルも殺せますか」
「付与スキルはやったことがないな」
「ではバフは?」
「バフはあるな。即席のパーティ組んだ時に信用が置けないだろう。そのとき裏切ったらバフを殺す契約をする」
「では出来ますね。反社と付き合いができた時に付与したスキルをはく奪したい」
「実験しないとなんともな」
1000万金を積んで実験するか。
冒険者協会に依頼を出した。
「付与したスキルを殺せるかやってみたい。即死意外なら、エリクサーを使ってでも助ける」
「本当に1000万もらえるのですね」
「ああ。じゃあ
「【コピー、ネットワークライイング】
「【コントラクト】、飲食したら違反とする。代償は付与したスキル」
「パンを食ってみてくれ」
「はい」
冒険者が恐る恐るパンを食べる。
「どうだ。ネットワークを作れるスキルは使えるか」
「【ネットワークライイング】、駄目ですね」
冒険者が試しに魔石との繋がりを作ろうとして失敗したようだ。
実験は成功だ。
これで反社との繋がりで社員を見張る必要がなくなる。
スキルを掛けてもらうには金がいるが、裏切り者を出さない方が大事だ。
暴力団が抱えている能力者はどうしようもないが、身内からの裏切りを出さないのは意味がある。
ひとつ前に進んだな。
思考入力の安全性をアピールするためにも必要なことだ。
――――――――――――――――――――――――
俺の収支メモ
支出 収入 収支
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
繰り越し 19,778万円
上級ポーション2個 604万円
彫像10体 10万円
弾丸製造 500万円
魔力買い 514万円
蛇の鞭 106万円
きらめきの盾 51万円
不眠の冑 300万円
実験依頼 1,000万円
私立探偵依頼 30万円
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
計 1,544万円 21,349万円 19,805万円
ファンド収支メモ
俺の出資1250口 125億円
客の出資8057口 805億7千万円
支出 収入 収支
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
繰り越し 172,726万円
カイザーウルフ60体 4,500万円
ドッペルオーク12体 600万円
シャーマンオーク12体 720万円
エンペラータランチュラ12体 1,056万円
メイズスパイダー12体 1,020万円
エレファントスレイヤー12体 1,440万円
オーガ96体 5,280万円
弾丸製造 500万円
酒 12万円
転移輸送 817万円
最下級ポーション 514万円
くず鉄20トンほど 203万円
シャイニングストーン 1,218万円
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
計 0円 190,541万円 190,541万円
遺産(不動産) 0円
ダンジョン -48億円
出資金 125億円
2階層から出た蛇の鞭は、鞭を思考制御できるという物。
要らないので売った。
そして同じく出たきらめきの盾は、眩しい光を出して敵の目を眩ませるという物。
そして不眠の冑ふたつ目が出た。
これは嬉しい。
パーティでお買い上げとなった。
俺達の装備は。
俺 追憶のペンダント 不眠の冑 剛力の籠手 モノクル 身代わり人形 祈りの像 ミスリルのシャツ カモシカの足
キープ 亜空間収納 千里眼の目隠し 身隠しのマント 変装の仮面 スキル鑑定の杖
反射の盾×2 衝撃の盾 浮遊の靴 収納の壺 蛸の手 眠りのオルゴール
金剛糸×2 オリハルコンの縫い針 熊の爪
2階層から出る宝物は、当たりもあるが、ハズレも多い。
1階層の上級ポーション統一の方が安定して稼げる。
ただし、パーティの安全を考えたら、装備は必要だ。
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