第2話
首都圏であり、東京ではないが東京を冠するテーマパークの県庁所在地に近い街(kudoi…)。
千葉。
どこにでもありそうな県立の普通科のある高等学校。
県立南陵高等学校。
偏差値も50とそれなりだ。
まぁ、それでも特別な進学校というわけではない(特進クラスは除くが)。
それでも進学先としては、地元でも人気がある学校である。
そんな学校に俺が入れたのは奇跡かもしれない。
設備も外観も校風も一昔前の高校という感じの学校であるが…。
ただ、歴史はあり何気に創立50年を超えており来年は記念式典まであるという。
ホントなんで俺ここに入れたんだろ…。
ま、この学校を卒業出来たらすぐにでも向こうに行くんだけども。
向こうに行くには高校卒業が一応、条件だったからなぁ。
あんなことで、自暴自棄になっても仕方ないんだけど…。
とっとと、辞めて探しに行きたいってのになぁ。
そんなことばかりを考えている、俺。
2学年として新学期が始まったばかりなのにである。
かくして本日はかったるい月曜日の朝。
休み明けの春うららかな頭であった俺はまだ今日がこんな濃ゆくて、クッソ長い一日になるとは思ってもいなかった。
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