2話 攻略対象のお話をしましょう。
ラブメモの攻略対象は6人+隠しキャラ1人
王道王子様キャラのクリスチアン・クリフォード。この国の王子様で、いつも微笑みを絶やさず老若男女から愛されている。一方で人間不信な一面も併せ持っている。
純真熱血キャラのレオンは、王国騎士団長の息子。幼少期から入団を夢見て父親に付いて王宮に出入りしていたところ、その素直な性格で王子と仲良くなり、身分の垣根を超えた幼馴染となった
高位貴族生まれのフレデリク・フェルナンドは頭脳明晰、品行方正。レオンとは対照的だが、その真面目な性格が気に入られ、クリスチアンの側近として共に幼少期を過ごしてきた。
貴族令息ジルベール・グレゴワールは王国内で最も多くの優秀な魔術師を輩出している一族の生まれである。膨大な魔力とそれを操る能力にも優れ、将来を期待されている。
小悪魔後輩キャラのリュカは入学後、特進科に配属。"主人公"と同じ平民の出ということでよく声をかけてくる。自分の可愛さを自覚しており、母性本能をくすぐる、というより刺激されるという方が近いだろう。
同じく1年後に他国から留学生として転入してくるバルドゥール・ベンノ・ルートヴィヒ・アーブラハムは帝国の王子様。王立学院には交流や勉学を学びに来たと言うよりは遊びに来ているようで、女好きでいつもフラフラしているお色気キャラ。
最後はクロヴィス・クロード。クロヴィスは、王子キャラのクリスチアンをノーマルEND以上でクリアした後、2週目を始めると開放される。いわゆる隠しキャラだ。
正直この世界で2週目とかクリア後とかそういうシステムが現実にどう適応されるのか分からないけれど、きっと悪いようにはならないはず・・・・・・
ラブメモの世界に主人公として生まれたからにはこんな素敵な攻略対象たちに相応しいような立派な主人公にならなければ!
ラブ☆メモリーの主人公の情報はとても少ない。
まず主人公のデフォルト名がない。
攻略対象達が主人公を賞賛してくれた時のセリフから、柔らかなピンクの髪に純真に輝く水色の瞳、仕草は小さくて守ってあげたくなるような儚い存在感、眼差しはいつも真っ直ぐ相手を捉えて映している、声は小鳥の囁きのようで笑い声もコロコロと可愛らしい、言葉数は少ないながらもいつも相手を想い心に寄り添うような言葉を選ぶ・・・・・・総評するとこんなところだと思う。
プレイヤーが自己投影しやすいようにとの運営の意図だと思うのだけれど、主人公に転生した身からすればなんと少なすぎる情報量・・・・・・!!!
学院卒業後にはパラメーター次第でどの家格の貴族の養子になれるかが決まる。
攻略対象が貴族や王族の時に、それに見合った家格の養子になれなければトゥルーENDにはならない。
いくらゲームのシナリオと言えど、両親と離ればなれになるのはとても悲しい・・・・・・でも!
わたしにはラブメモの主人公としての責任があるからその悲しさを跳ね返すくらいの素敵な大恋愛をしてみせる!
前世の記憶を思い出してからのわたしは、主人公に相応しい人物になれるようにひたすら努力をし続けた。
そしてとうとう明日、王立学院へ入学の為に馬車へ乗り込むのだった。
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