第31話 ナーナ

「カブカさん、先にもう1人の商業希望の子がいますのでいいですか?年齢的に同じ事が出来るかはわかりませんが。」


「わかりました。ラポーラさんのやり取りは私にも勉強になります。初めての経験なので。」


「ありがとうございます。後、このリーファにも商業の勉強とこの支援計画の管理をしますので共々よろしくお願いしますね。」


「承知しました。」


「リーファさん、ナーナを。」


 ナーナが入ってくる。かなり緊張している。小学校一年だもんな。



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名前:ナーナ

年齢:7

種族:人族

性別:女

レベル:3


体力:15

力:9

魔力:10

知力:350



能力:商業


スキル:計算、交渉


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 でもナーナは賢い。リリより商業スキルは高い。交渉スキルがこの年齢であるのは、ある意味ずる賢い、あざといタイプだろう。


「ナーナ、いつも通りでいいからね。ナーナは12歳になったら商業の仕事をしていきたいでいいかな。」


「は、はい。リリお姉さんと一緒に勉強して、商業の仕事したいです。」


「そうだね。リリも商業の仕事したいから一緒に勉強できるね。じゃあ、リリがこれから勉強していく事を教えるね。」



ぞ。」



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支援計画書        名前 ナーナ


《短期目標》

商業に必要な事を覚える。

[支援方法]

得意な事は継続して伸ばし、スキルを増やしていくために、勉強していく。


《中期目標》

様々な人と出会い、それぞれの付き合い方や交渉方法を学ぶ

[支援方法]

指導者と共に出かけ、貴族や他の商人、との関わりを積極的に行い、関係づくりをしていく。


《長期目標》

商人として生活する

[支援方法]

作った関係を大切にして、商人として交渉やより広い関係づくりをしながら成長する。


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「これが支援計画だ。ナーナわかるかな?書いている事はこのカブカさんが勉強を教えてくれる。リーリはまだ7歳だからあせらないでゆっくりと短期目標をやっていこう。」


「カブカさんよろしくお願いします。ラポーラお兄さん、リリお姉さんと一緒にいて、勉強頑張りたいです。ラポーラお兄さんいい?」


 うん、あざとい。


「わかった。頑張ってね。支援計画とかわからない事があれば、今後リーファさんが教えてくれるからね。リーファさんが支援計画のサービス管理責任者だ。」


「かっこいい名前ですね。リーファお姉さんよろしくお願いします。」


 これは、いい関係をいろんな人と築けるだろうなと感じたラポーラだ。


「では詳しくは商業の勉強部屋でする。リリも待ってるからね。」


「はい。ありがとうございました。ラポーラお兄さん、リーファお姉さん。」


と手を顔の横で振りながら出て行った。


「いや、ラポーラさん、ナーナさんは将来が恐ろしいですね。大物になりますよ。」


「そうですね。すごい関係づくりをしそうですね。じゃあ、リリとナーナとリーファをよろしくお願いします。リーファも今日はこれで終わるからまた明日よろしく。」


「「わかりました。」」


 2人は声を揃えて出て勉強部屋に向かった。




 


 

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