第28話 ヒャヒャ
ラポーラはリーファさんを呼び、話をする。
「これからリーファには、商業の勉強に加えて子ども達の成長を見守って欲しい。子育ては他の子育ての人に任せて欲しい。大丈夫か?」
「商業の勉強の間は子育ては難しいから、見守る方がいいかな。どんな風に見守るの?」
「私の管理者のスキルでリーファにはサービス管理責任者になってもらう。仕事内容は順に説明するから、まずは、子ども達の面接に一緒に参加して欲しい。順番は前と同じで行こう。」
まず最初は冒険家希望の最年長ヒャヒャだ。
「ヒャヒャ元気かな?剣はどうだ?」
「たくさん食べれて元気だよ。剣は振ったりしたけどまだわからないな。」
ラポーラはステータスを確認したが、剣術は出てなかった。
「そうか。冒険者になりたい気持ちは変わってないかな?」
「変わってないよ。」
「わかった。じゃあ、ヒャヒャのこれからの目標をきめたから、確認していこう。」
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支援計画書 名前 ヒャヒャ
《短期目標》
様々な武器を試す事で、自分に合った武器を見つける。
[支援方法]
1週間毎に武器を変える。都度ステータスを確認して、合う武器を探していく。
《中期目標》
自分に合った武器で、基礎の構え方や攻撃方法を学び、実践ができるようになる。
[支援方法]
12歳になるまでに魔物が狩れるように、冒険者と共に行動して、基礎から身につける。実践は管理者が生捕りにした魔物を使用する。また、仲間との連携を学ぶ。
《長期目標》
冒険者となる。
[支援方法]
12歳になれば冒険者になれるが慌てず、技術を向上し、仲間を信頼する。
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「これがヒャヒャの支援計画だ。上から順番に達成していけるように支援していく。その上で、リーファさんが支援計画のサービス管理責任者というのになった。これからわからない事があればリーファさんに言えば答えてもらえるようにしておく。わからない事はあるかな?」
「いや、わかりやすいが、12歳になればここを出て行かないといけないんだろ?間に合うかな?」
「いや。12歳になっても、不安なら、私たちはヒャヒャを守るよ。出て行かなくて大丈夫だ。そのために色々と考えてある。慌てなくて良い。」
「ありがとう。わかった。頑張るよ。」
ヒャヒャとの面談が終わった。
「リーファさんわかるかな?これからこの支援計画を基にこれからみんな頑張るから、見守っていて欲しい。サービス管理責任者とは、名前だけではなく、スキルも付与されているんだ。それが、この支援計画に書かれている事の達成度が判るようになっている。例えばヒャヒャの合う武器が見つかったら、リーファには、どの武器が合うか判るようになる。それで子ども達の達成度や、サボっていないかがわかる。」
ラポーラは、昨晩にこのサービス管理責任者の検証をして、どんな事が出来るか、スキルがどんなのかを把握していた。
「そんな便利なスキル、私が使えるなんて。」
「だから、見守る事ができるんだよ。リーファさんにも支援計画作ろうか?」
「大丈夫です。する事はわかったので。」
「リーファさんが誰かの支援計画を変えた方がいいと思ったら、変える事も出来るからね。それもサービス管理責任者だからだ。もちろん丸投げではないからわからない事が有ればなんでも聞いて欲しい。」
「わかったわ。忙しくなりそう。」
「じゃあ、次の面談をしよう。」
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