第24話 孤児院改革②
ラポーラとリーファは話している内に夕食の時間になっていた。食堂に行くと、みんなそれぞれ夕食の手伝いをしていた。ラーナさんが、午前中の掃除が楽しかったみたいで、率先して手伝いをしてくれていると話してくれた。子ども達は以前まではずっと下を見て過ごしていたが、今は笑顔で前を見ている。みんなと食事を始めながら、これなら大丈夫だと思った。
次の日の朝ご飯の後、ラポーラは子ども達を一人ずつ年上から呼んで話を始めた。
まず1人目は、11歳の番号で1番と呼ばれてた子どもだ。番号では呼びたくないので、名前を聞くと無いとの事だったのでヒャヒャと名付けた。
「年下で色々聞かれるのは嫌かもしれないけど話して大丈夫?」
「大丈夫です。ラポーラ君の事は安心できるので。」
「ありがとう。ではヒャヒャはこの孤児院をでたい?出たら何したいとかある?」
「この前までは早く出たいと思ってたけど、今はこの場所安心出来るからここにいたいかな。したい事は冒険者になりたいな。」
「わかった。ありがとう。じゃあ、次はヒャヒャが冒険者になって生きていけるか、調べていいかな?良かったら手を出して。」
ヒャヒャは少し考えてから恐る恐るてを出す。ラポーラはヒャヒャの手に優しく触れる。
【ヒャヒャとスキルラポールが成功しました。】
あれ?選択しなくてよくなったぞ。ステータスを書き出しヒャヒャと確認する。
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名前:ヒャヒャ
年齢:11
種族:人族
性別:男
レベル:1
体力:5
力:5
魔力:2
知力:15
能力:戦闘(未取得)
スキル:なし
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名前がちゃんとヒャヒャになっている。レベルは1か。
「ヒャヒャには戦闘の能力があるね。まだ戦闘をした事がないから、まだスキルとかどんな戦闘が得意とかわからないけど、いまから訓練する事で町の護衛騎士や門番とかにもなれそうだね。もちろん冒険者も。もう一度聞くよ。今の所どうしたい?」
「やっぱり、冒険者になりたい。」
「そうか。わかったよ。ヒャヒャのしたい事が出来る様にどうすれば良いか考えるから、決まったらまた話しよう。後は自由にしといていいよ。何もなかったら木刀とか触ってみる?」
ラポーラはアイテムボックスから魔物が残した木刀を出し渡した。
「ああ、ありがとう。」
そんな感じで前世の時にしていた面談、アセスメント(評価)をしてみた。上手く行ったかな?他の年齢が高い6名も3日かけて面談とアセスメントをしていった。
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