第23話 孤児院変革①

 ラポーラは食事を楽しんだ後、みんなを中庭に呼び、アイテムボックスから花を取り出し、ニンフュを呼ぶ。するとすぐに花から現れた。


「ラポーラ久しぶりです〜会いたかったよ〜

どうしたの〜」


「久しぶりニンフュ、早速だが、この庭を花畑と薬草畑半分ずつ作ってくれ。門からドアまでは道にするから開けてな。」


「了解〜ほいっと〜」


 すぐに花畑と薬草畑が出来る。ラポーラは通路に創造魔法をする。通路が一瞬光り、石畳が並べられ、通路の両端にはレンガが並べられている。


 流れに付いていけないみんなを連れて裏庭へ行く。ラポーラは創造魔法を、かけると、15メートル四方のプールができる。他にはプールと同じくらい四角のステージを作る。

左右の空き地には、ブランコと砂場と鉄棒を創造して、小さい子どもの遊び場とした。


 後は、建物の中だな。ラポーラは創造魔法で掃除道具を出し、今まではリーファさんがしてたけど、みんなで助け合って出来る事はして行こうと伝え、みんなで掃除をする。


 午前中いっぱいかかって掃除を行い、リーファさん一人では出来なかった所も綺麗になった。匂いもなくなり清潔になった。


 ちょうどお昼になり、みんなお腹ぺこぺこだ。いつもと違ったお腹の空き方でのご飯はいつもより美味しく感じたようで、みんなとても幸せそうだ。この笑顔をこれからも絶やさないようにしなくては。昼は自由に過ごす事にした。


 子ども達は外で自由に遊んでいる。ラポーラはリーファさんと話をする。


「ラポーラ君、改めてありがとう。みんなのいい笑顔見れて嬉しい。」


リーファさんは目を赤くして礼を言っている。


「リーファさんがいなかったら、みんな不安で笑顔になれてないですよ。リーファさんの努力とみんなを見捨てなかった優しさのおかげです。ありがとう。…早速だが、これからの事を話し合いたいと思うが大丈夫?」


「う、うん。大丈夫。」


「では、年齢が来て孤児院を出たらみんなはどうするの?」


「そうですね。孤児院の子ども達は親もいないし、繋がりもないので、なかなか一人で生きていくのが難しいですね。孤児院は出た子どもの事までは見れないので。」


「やっぱりそうか。難しいですね。なら、ここを年齢が過ぎてもいれる場所にしたらいいんですね。」

 

「えっ?そんな事できるんですか?」


「とりあえずやってみましょう。」


 ラポーラはリーファに考えている事を話す。上手く行くかは、ラポーラのスキル次第だ。





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