第19話 孤児院③
ラポーラはリーファさんにラポーラの夢について語った。そうだ。ラポーラのシナリオは決まっている。ありきたりですぐに思いつく内容だから、胸を張って言えないが、気持ちを込めてリーファさんに届くように話をした。
「ラポーラ君は本当に8歳ですか?ラポーラ君の考えてる事ができるととても嬉しいですが、可能なのですか?」
「可能か不可能かなら、可能です。リーファさんの手助けが必要ですが。」
「私の助けですか?私に出来ることなんかありますか?」
「もちろん、リーファさんの助けが全てと言っても過言ありません。」
「わかりました。リーファさんよろしくお願いします。」
リーファさんと握手をする。
【ナターシャとスキル ラポールが満たされてます。仲良くなりますか? ハイ イイエ】
うん?ナターシャ?どう言う事だ?ラポーラはハイを選択する。よし。一応信頼してくれたなら安心だ。私も青いオーラだから既に信頼してたしな。
ラポーラスキルはリーファさんには何もえいきはないみたいだ。こっちからはリーファのステータスが見れた。
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名前:ナターシャ・フォン・ウェルフェランド
年齢:16
種族:人族
性別:女
レベル:15
体力:100
力:45
魔力:0
知力:350
能力:商業
スキル:公爵の加護(ステータス増加小)、家事(掃除、洗濯、調理)、子育て
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王族か。だからどこか他の人と違ったオーラだったのか。ウェルフェランドとはどこだろう?
「リーファさんて、ここの孤児院の前は?」
「ここの孤児院の前は?」
「ここの前は西にある騎士街の孤児院にいた時からの記憶がないから、多分その孤児院が出身かな。」
「そうなんですね。ウェルフェランドて国知ってますか?」
「ウェルフェランドはウェルフェランド公爵が治めていた国ね確か13年前に王都からの帰りに行方不明になってしまい、今はその国はないと覚えています。その国がどうしたの?」
ラポーラはリーファにラポーラのスキルについてリーファに必要な分だけ説明した。リーファは理解してくれた。
「で、そのラポールとウェルフェランドのつながりは?」
「リーファさん、落ち着いて聞いてくださいね。リーファさんは私のことを信頼してくれたので私とリーファさんの間でラポーラが成立しました。」
リーファは黙って聞いている。
「それでリーファさんの本当の名前とかが見れるようになりました。」
ラポーラはリーファのステータス等を紙に書いてリーファに渡した。
「こ、これが本当の私?嘘でしょ?名前は前の孤児院の人が付けてくれたけど、私がウェルフェランドの公爵令嬢だったの?」
「そのようですね。ウェルフェランドのあった国にいけばわかる事はあると思います。」
「確かに知りたい事はたくさんあるわ。でも、今はウェル孤児院の職員なので、ラポーラさんのしたいことを優先したい。私の本当の名前を教えてくれてありがとう。ウェルフェランドについては一度忘れるわ。」
「ありがとうございます。この孤児院の事が終わったら私もリーファさんの手助けしたいと思います。」
リーファは目を赤くしながら頷いた。
「では、早速ですが、リーファさんにして欲しい事を説明します。」
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