挿話 ニンフュ目線

 「今日もまた来てる〜毎回毎回本当に嫌だよ〜」



 ここソーシャラ森の自然を守り神聖な空気を600年間守っている花精霊のニンフュは3頭のオーガーズにお花畑をいつも荒される事が悲しくて仕方がない。



 花精霊なので元に戻す事はできるが、せっかく咲いたお花は同じお花ではないので、毎回悲しくて涙溢れてしまう。


私が花から産まれてすぐに先輩から、

「あなたの名前はニンフュだよ。早速だけど、あなたの守る森が決まってるよ。枯れたりした花があったら精霊魔法で新しい花を咲かせるだけであとは好きにしてていいよ。ソーシャラ森て言うんだけど、担当の子が代わってとの希望があるから、代わりにソーシャラ森の担当になってね。」



 早口で言う先輩に何も聞く事も出来ずきたけど、やっぱり前の人が代わって欲しい理由はこのオーガーズが原因だとすぐにわかった。



 オーガーズさえ居なかったら自由で最高なのになと考えていると、急にオーガーズが2頭同時に倒れる。倒れた直後、白い猫がオーガーズに飛び込んで行き、またその直後男の子が剣を持って飛びかかっている。



 オーガーズは動かなくなったと思ったらいなくなっていた。いなくなった所から男の子達は動かないのでニンフュの方から男の子に声をかける。



 声をかけると優しい可愛い声だが、おじさんっぽい喋り方で話してくれた。でも、安全で優しい人だと認識して、もう一度お礼と握手を求める。そうすると握手するとすぐにその男の子の気持ちがわかるようになった。



 それから、ニンフュはラポーラに聞かれた事にしっかりと答えるようにした。途中で花から顔を出した時にラポーラの顔がとても近くなり、しばらくそのまま時間が止まってくれたらと思ったが、恥ずかしすぎたのは隠せたかな?



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