異世界で活躍できなさそうなので踊り子になりました(建前)
ぽこぷよ
第1話
「貴方は、残念ながら死んでしまいました」
ここは何処だろうか、そう思うよりも早く目の前にいる女の人にそう告げられた。
「.......っえ?」
「夢崎心結さん、今までお疲れ様でした。」
拝啓、お母さん
私、夢崎心結(ゆめざき こころ)は華のJK時代真っ只中に死んでしまった様です。
........なんで?
いやいやいやいや..そんなことがあるまい、私は生きている。
体も存在してるし五感もある。
呼吸もしてるし、試しに軽く体を動かすとしっかりと動く。
なのに
「私、死んでんの!?!?」
勢い良く叫んだからか、山びこのように響いていく。
「はい」
と女の人はニコリと頷く、その声は優しく暖かい様な感じがした。
嘘だろ.....と文字で言うとorzの様な体型になった。
そこで私は気づいた。
(あれ、この状況、最近のブームというか良く書店とかで見るというかもうむしろ日常と錯覚するほど広告で見る異世界転生というやつでは...?
だったらこれ......異世界転生出きるのでは..?
前から一度やったらどうなるかとか、考えてたんだけど....こうなるとは)
(........いやいや、そんな二次元的なことがあるはずがない........いやまて、あの女の人が女神様ポジションと仮定するとこの状況から導きされる答えは、、、いけるなこれ)
この考えにたどり着くまで実に1秒。
オタクと言う生物はすごいのだ(小並感)
「あの、」
心結は女神(仮)に声をかける
「はい、何でしょうか?」
「女神、もしくは天使とか異世界に転生させてくれる系の方ですか?」
恐る恐る、とは反対の興奮した様子で聞いた。
その勢いに押されたからか女神(仮)はビックリした様子だったが一瞬で優しい顔に戻った。
だが.....
「もしかしてあんた、オタク?」
口調は優しくなかった。
「へ?」
「そぉ、だったら話は早いわね。転生させたげるから早く能力選びなさい。私だって暇じゃないんだから早くして頂戴」
あ、こいつあれだ。この◯ばのアク◯タイプだ。
と、頭で女神(仮)という印象から駄女神という印象へとシフトチェンジした。
その駄女神が魔法らしきもので出した紙を受け取り、能力や武器など特典に目を通す。
(オタクとしてはこういう展開も十分嬉しいけど、でももうテンプレと化したチート成り上がり主人公先輩は飽きるのよねぇ...というか冷めたし...てか能力無限すぎるだろ!?なんだこれ.....半径10mにいる女の子を一瞬で恋に落ちさせる能力?特定的すぎるだろ.......あ、この武器いいなぁ....でもここは無難に)
「これね!」
心結が指差したのは
「顔面偏差値最高ランク」
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