最近web小説を読み始めたのですが、こういう藪の中スタイルは面白いですね。
控えめに言って常人には理解できないほどの馬鹿な浮気組2人と常識人2人の対比が印象的でした。常識人の女の子は作者の投影と思わせるような感じで、自分の浮気に関しての考えを述べていて、至極真っ当なイメージですね。
終わり方を批判されてる方が多かったのですが、別に自分は終わり方は気になりませんでした。強いていえば浮気組、特に浮気相手の苦しむ描写をまだ見たかったくらいですね。それよりはむしろ浮気の動悸があまりに理解不能なところや、浮気相手の男が浮気以外には常識人ムーブをかますところが気になりました。他の登場人物から見ても浮気の動悸は理解できていない描写があったので、動機や理由はおそらく重視していないと思うのですが、一読者としてはもっと納得できる理由が欲しかったです。
短編でサクサク読め、それぞれの視点からの対比で非常に読めやすい小説だと思います。