第2話今日から新生活!まさかの展開、これから始まるビックリするような新生活 1

「孝弘たかひろ、忘れ物ない?母さんちょっと用事が入っちゃって、先に行っててくれる?後で追いかけるから」


今日から俺は高校1年生、入学式を控えた俺は母さんの言葉で先に出ることにした。本当なら母さん(名前は和田わだゆかり33歳)の専属執事の鈴木すずき颯斗はやと35歳が運転手として母さんと一緒に出る予定だった。


母さんに専属執事なんているのは、母さんは超有名な株式会社 氷上ひがみの社長令嬢だからだ。


氷上ひがみは平安時代にまで遡れる家だ。その令嬢だった母さんが俺の父さんと結婚した理由ができちゃった結婚だった。


ただこのできちゃった婚、母さんが学生だったから爺さんに反対されたり、母さんも俺ができたことで高校を途中退学することになったり色々とあったみたい。


父さんは母さんとは3歳上で名前は和田わだ政也まさや

父さんもなんだかんだ言って一応、株式会社和田の社長をやっている。


ただ、最近は両親の仲は冷めている。それというのも父さんには愛人がいるみたいで、ほとんど家には帰っていないからだ。


俺の家は普通の住宅街にあるけれど、ちょっと普通とは違う。そこはやっぱり金があるからなのか?近所の家2軒分を一つの家にしてある。2つの通りそれぞれに玄関がある、所謂裏の家と中庭で繋がって周囲を廊下で囲ってる。まぁ、どっちからでも出入りできるからいいのかもしれないけど(笑)


と、家の事はどうでもいいか。今日から俺が通う高校は私学で母さんの母校でもある。


どうして母さんの母校に通うことになったのかは、母さんに泣きつかれたからだ。

母さんが言うには、母さんが果たせなかった高校卒業を母さんが通ってた高校でして欲しいとのこと。

まぁ、俺もそのことには俺ができちゃったからだろうから、いやだというのもできない、これも親孝行の一種だと割り切ってたのもあるし、将来何かになりたいとかいう目標もない俺には、どこに入っても一緒だと思ったからだ。


そういえば、今年から何故かクラスの名前を学校の玄関に張り出すのをやめ、合格発表と共にクラスがどこかがわかるように通知されることになったらしい。今時何だろうか?まぁ、玄関での混雑もなくていいけどな(笑)


さてと、ようやくクラスについたな。どんな奴がいるのかな?可愛い女の子とかいたりするのかな?やっぱ彼女とかほしいよな。

彼女とかできなくても友達でもいいけどな。


俺はクラスの戸を開けた。


え・・・・?



ええええええ?



クラスの中に見た事があるような人を見かけた。それは・・・。


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