蝋燭

落ちるとこまで落ちてく

手を差し伸べるやつなんていない

僕はいつだって一人のままだ

仲間なんていらないとは思わないけど

仲間なんて出来たことはない

出来たと思ってもそれは幻

僕はいつだって一人なんだよ


世の中悲しいことが多いなって

みんな悲しみを抱えてるんだって

そんなこと聞いたって

僕の悲しみが消えるわけじゃない


辛いことも過ぎれば笑い話だとか

笑い話に出来たやつしか言わない

僕の過ぎた過去は今でも笑えない


思い出すといつも苦しい

ふとした時に返ってくる記憶

その負の列車はいつまでも続く

次々客車を連結させて


落ちるとこまで落ちてく

底まで落ちてく

這い上がれるだけまだマシかと

思っても安心はほんの一瞬

いつか戻れないとこに来るんじゃないか

来る未来に恐怖してんだ


燃え上がった炎がこの目に焼き付いて

今でも僕を手放そうとしない

去ってくあの人の後ろ姿

今でも鮮明に思い出せる


全て忘れられたらといつも願ってる

この苦しみから解放されたら

いつか来ると信じて生きていくしかない

そんな抽象偶像信じるしかない


それさえも見られなくなったら

きっと僕は戻れない

そうやってようやく

世の苦しみから救われるんだ

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