夜の魔法

世界に置いてけぼりで

まだ朝は来ないけれど

僕はそれまで眠れないんだ

朝の呪いにかけられて


腕いっぱいの幸せを持つ奴がいて

僕が持ってるのは指先の幸せで

ちょっと妬んだだけなのに

それさえもなくなってしまうんだ


自由を奪っても代わりに何もくれやしない

そんな世界に嫌気が刺して

もう朝なんて来なくていいやと

寝てしまったら涙が出るよ


そんな夜は魔法の世界へ

きっと幸せが君を導くよ

朝よ来ないでと言わなくていい

夜の魔法にかけられて


あいつが君の幸せを奪ったって

あいつもわざとやったわけじゃないよ

でもそれは君が不幸になる理由じゃないよ

夜の魔法で幸せになろうよ


夜の世界は眠くならないさ

辛いことなんてないんだ

笑いたい時に笑えばいい

泣きたい時に泣けばいい


さあ夜の魔法にかけられて

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る