美術塔

しけの

第1話 美術塔

 ある日俺音無誠也は両親に連れられ車で結構かかる山の麓まで来ていた。そこから少し歩き山の中に入るとそこには物凄く美しくつい眼を奪われる様な美術館の様なものだった。


 綺麗な緑に集まる色々な虫達は普段なら気持ち悪いと思ってしまうが何故か凄く可愛く綺麗に思えてしまった。その虫達は俺達家族にも引っ付いていたそれでもみんな焦ったりせず落ち着いていてそれが当たり前だと言わんばかりに立っていた。


 虫や外観を楽しみ10分程経った頃に父が美術館の様なものに歩き出した。それに釣られる様に体が父を追いかける。だが不安などは少しも感じずに中に入っていく。


 中に入るとそこには見た目とは違い思ったよりも狭かった。人が15人程がギリギリ入れるかどうかといった感じで見た目とは全然違った。しかも中には下に続く階段があり良く漫画などで見る様なダンジョンみたいなものになっていた。


 俺達は何故かそこに入ると少しづつ不安を感じ始めていただがここから出るという発想は全くなくゆっくりとしたに降りていく。


一階....


二階....


三階....


四階...


 四階まできたが虫などは居るが他には特に何もない様な感じだった四階から五階に降りる階段に降りようとするとそこには三匹の犬がいた。犬は全く普通ではなく今にも飛びかかってきそうな程凶暴さを剥き出していた。


 少し睨み合いをしていると突然犬の一匹が凄いスピードで襲いかかってきた。その突然のことに俺達家族は驚き逃げようとするが今逃げたら追いつかれると思い咄嗟に応戦してしまった。


 応戦してる間に他の二匹も上がって来て俺達は囲まれてしまった。後ろに二匹前に一匹といった感じでこの状況で外に行くのは無理と思い下へと俺達家族は走り出す。


 その時何故だか俺は三匹に追いかけられ気づいたら家族と逸れてしまった。頑張って走り続けると犬は何故か居なくなっていた。


 逃げれたと思い家族を探して外へ出ようと家族を探し始める。そして5分程探し回ると廊下の奥に2人がいたけど2人の様子がおかしい階段の前で上を見上げてぼーーっとしていた何かと思って走って2人のもとへと行くと階段の上には物凄くでかい植物がいたその植物は道の隙間さえも無くしていた。


 それに家族2人は唖然としていたのかと思い他に道はないかと探しに道を戻ろうとするとそこにはさっきいた犬三匹がいたやばいと思い階段を駆け上る植物なんかなんとかなると思っていたが近づいた瞬間俺は丸呑みされていた口の隙間から家族が犬三匹に食べられているのを最後に俺は噛み殺されてしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

美術塔 しけの @sikeno

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ