第47話 探索でのレベル上げ(1)

 俺はレベルをあげるためにライズダンジョンの深階層を少人数で探索することにした。


 地下10階以降で少人数で探索すればレベルアップのスピードが上がるはずだ。


 本当はソロで探索しようと思ったが、双葉さんだけはポーターとして付いてきてもらうことにした。


 ドロップアイテムが持ちきれなくなることと、なにより、双葉さんが俺の心配をし過ぎて同行したいと言ってくれた。


 俺はありがとうと伝え、一緒に潜ることにした。


 俺は土曜の朝からライズダンジョンへ潜る。


 他のギルドメンバーも少人数でダンジョンに潜り、鍛錬している。俺も負けていられない。


 低階層は小走りで抜ける。地下10階まではノンストップだ。


 地下10階につく。オーガを見つけては倒していく。


以前に比べ、攻撃への移行がスムーズになった気がする。


総一郎さん達との模擬戦の効果が出ているみたいだ。


 オーガも苦戦せずに倒せるレベルになったみたいだ。


 ただ、双葉さんの位置は常に把握して動かないとな。


 双葉さんがドロップアイテムと魔石を拾ってくれるため、だいぶ助かっている。


 俺たちは地下11階へおりた。

 ここはレッドウルフか。死角から狙われると双葉さんが危ないのでひらけた場所へでて確実に倒していく。


複数体のときはファイヤーストームも織り交ぜることで、効率よく倒せている。


 今回はロックドラゴンはいるかな?


 いた。大きな鳴き声が響いてきた。


 アイツを1人で倒せるか?


いや、倒すためにやってきたんだ。倒すぞ。


 俺は双葉さんの方を向くと、


「頑張ってね」


 と声をかけられた。分かっていたみたいだな。


 この周辺はロックドラゴンがいる影響か、他のモンスターは居ないようなので双葉さんも安全だな。


 俺は準備をしたあと、ロックドラゴンへ近づいていく。


 まず俺は遠距離からソードスラッシュを放ち、ファイヤーボールも合わせていく。


 どちらも同じような場所にヒットした。


 ソードスラッシュで先に外皮に傷が入れば魔法も効くようだ。


 やはり傷口を作り、そこをさらに狙っていくしかないか。


 そこからはロックドラゴンの外皮に傷を作るため、何度も攻撃を繰り返す。


 時折ロックドラゴンが尻尾を振ってくるため、そこさえケアしておけば問題ない。


 20分ほど攻撃を続け、遂にロックドラゴンを倒すことができた。


 レベルも上がる。


 九条 蓮

 レベル : 26

 HP : 110

 MP : 102

 攻撃力 : 84

 防御力 : 82

 素早さ : 63

 魔力 : 64

 運 : 67

 スキル : 【気配察知】【剣術+】【気配遮断】【盾術】【身体能力強化+】【シールドカウンター】【ソードスラッシュ】

 魔法 : 【ファイヤーボール】【ヒール】

【ファイヤーソード】【ウインドカッター】【ファイヤーシールド】【ファイヤーストーム】

 称号 : 【ダンジョンの管理人】


「やったね」


 双葉さんが駆け寄ってくる。


その後ロックドラゴンの素材と魔石を回収し、少し休憩する。


 さすがにドラゴンを1人で相手をすると疲労感が違った。


一撃もらうとかなりダメージを受けてしまう。


1度も対応を間違えれない緊張感が、感覚を研ぎ澄まさせてくれた。


 こういう戦いをしていかないと上へはいけないな。次の階層も気を抜かずにいくぞ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る