第29話 ハハキレタ スグカエレ

『リーナ元気でやっているかい?

お父さんも今のところ元気でやっているよ。

若いころにフレイからプレゼントされた耐火コートを良く家でも着てるんだよ。


お父さんもまだまだ若い頃の服がきれるんだよ。


若い頃泣きながら私にプレゼントしてくれた、

フレイから貰った服は自慢の逸品だよ、

性能に関して、王城の内壁より耐火性は格段に上かな。


そうそう、お父さん少しリーナに怒っているんだよ。


いや、誤解しないで欲しいんだが、

私が誰よりもリーナを愛おしく思っているのは変わらないよ。


でもね、シャンプーだっけ、あれは事前に詳しく説明して欲しかったかな


リーナが家を出る時に書いてくれた手紙でフレイも

我が娘の為になるならと我慢してくれたんだ。

その後使ったシャンプーが不味かったかな。


シャンプーを使った翌日に自分の髪に

感動したフレイが私にじゃれて来たんだよ。

念の為に、フレイから貰ったコートを

壁にかけてスグに使える様にしといて良かったよ。


『これを作れる事を知ってたら、

わざわざあの娘を隣国に行かせずに済んだのに』

とか言いながら甘えて来るんだよね

でもお父さんもそれには同意かな


今度何かあった時は

お父さんにも出来るだけ相談して欲しいかな


甘噛みって子犬がして来るのと、

火竜がして来るのだと全然違うんだよ主に致死率的な意味で


少しそちらで落ち着いたら、

来年どちらの国の学園に通いたいか教えてね

リーナが幸せになれる事だけ考えて良いから


親愛なる娘へ、父より』


アレ、ワタシ ナンカ ヤッチャイマシタ?


でもでも、この世界のシャンプーだけは、我慢出来なかったの

髪がネトネト、ゴワゴワして、下手すると髪同士が固まるのよ


匂いも臭いムスクみたいな臭いがして

アレは絶対拷問よ


リンス、化粧水、クレンジング、乳液は作りたいのよね

自分だけ使えば良いのだろうけど、

お母様とお世話になってるこの家の女性陣だには、

おすそ分けしたいなー


でもとりあえずは、第一目標のダイエット優先かな

サクラさんがいれば、近場のモンスターを狩ってlvup出来そうだしな

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る