第5話 パンピー3分クッキング
『パンピー3分クッキング』
チャカちゃんちゃんチャ♪
チャカちゃんちゃんチャ♪
今日は、転生後のリーナさんの人格を作って行きます。
まずは、転生前の片瀬莉奈さんの人格9に対して
転生先のリーナさんの人格1を混ぜます。
そこに、莉奈さんの記憶大さじ1
リーナさんの記憶3を加えて泡立て器でよく混ぜて
半日ベッドで寝かせたものがこちらです。
あれから半日寝ている間に私とリーナちゃんは良い感じで統合された。
概ね考え方や人格は私が主体で記憶に関しては、生まれ変わった現在の記憶の方が鮮明な感じ。
ちなみに遅れなせならば、前世の私の名前は、片瀬莉奈と言います。
転生後のファーストネームが似てて良かった。
これがゴンザレスとかいう名前だったら、呼ばれても反応出来る自信がない。
さて統合した事により現在の体型に至った理由が私にも分かった。
抜本的な原因として、我家クラウド公爵家の力の強さに加えて、
私が生まれながらに持った、職業適正の『聖女』による民衆に与える影響力の大きさが起因
クラウド公爵家は、我々の住むウィンザー王国の建国当初からの家柄であり現在ウィンザー王国の筆頭公爵家
隣国の王国とも婚姻が一定周期であり、隣国の国王とも強いパイプがある
イケオヤは国の宰相を務め
母親は現在お家に引きこもっているが現役時代炎氷の大魔道士と呼ばれて
現在でも国の有事における最大戦力
お兄様は正式にはまだ年齢的に軍に務めていないが、職業適正は天馬騎士と言う激レア職
制空権を支配出来る職業適正は他にもワイバーン騎士などがあるが、
ワイバーンは力こそ天馬よりあるが知性があまり高くなく戦略的な運用をするには使いづらい
これに加えて私の『聖女』と言う職業適正が王族に大きな危機感を与えた。
王族といえど普遍的なものでは無く、むしろ有力な貴族のパワーバランスの上で成り立っている。
あまりにも、あまりにも我が家の力が大きくなりすぎて、もはやパワーバランスの調整が出来ない。
そこで現在の国王陛下は一番安直で簡単な方法を選択した。
つまり、『聖女(笑)』の私を自分の息子である第一王子と結婚させる事、まずは婚約から
下手な虫が付く前に、とりあえず唾を付けておこうと言う算段
当初は、私の王子との婚約を母親は大いに反対した
職業適正や知識はともかくとして、私の頭は基本的にお花畑だった
外交を含めて国母として務めるにはあまりにも純粋すぎた
それでも国王陛下は婚約を勧めた、半ば王命とニアリーイコールの権力が行使され、
母親も国王陛下に泣きつかれたイケオヤの父に説得される形で渋々了承した。
頭はキレるが、恋愛に関して脳みそお花畑の私は超有頂天だった
ブギウギベイビーだった(意味は分からないが浮かれている様な状態だと思う)
絵本に描かれる素敵な王子様に憧れ、
初のお見合いに向けて、『神聖な聖女の女の子(笑)』をテーマに
ドレスやアクセサリーなども、派手では無くそれでいて清楚で高級感のあるアイテムを
嬉々として選んでは夢想していたのである。
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