白豚令嬢ですが隣国で幸せに暮らしたいと思います

忠野雪仁

第一章 転生編

第1話 私は従順な下僕です!

真っ白な空間の中、どこかふわふわとした感覚の中で

次第に意識が目覚めた


はて?今自分はどこにいるのでしょうか?

ここは何処?私は誰?の状態である。


内心少し焦りつつ、思い出そうとしても今一つ状況がつかめないままでいると

思い出す前に自分の前に美しい女性が私の事を見下ろしていつの間にか立っていた。


真っ白ろなドレスを着て真っ白な空間にいる彼女は

ともすれば保護色となって風景に溶け込んでしまうかとも思うが

神々しいオーラのおかげで存在感は損なわれずに、私は思わず手と手を合わせて拝んでしまうー


『貴方は死にました。』


いきなり女神様っぽい人からの死の通告を頂きました。


ちょっと待って下さい、間違えました

そうですよね、見た感じ西洋っぽい雰囲気ですから

手と手を合わせて拝むのは違いますよね

悲しいかな生粋の日本人の私には分かりかねます

(仰向けに寝てポンポン丸出しで服従のポーズを取れば許してくれるかしら)


『違います。今あなたの中で思っている珍妙な理由で私が貴方を殺そうとしているのでは無く、

貴方は目の前の小さな女の子を守る為にトラックにはねられて死んでしまい、此処に魂だけ来たのです!』


ああ、そっちか~

一番ベタなやつか~

先に言って頂ければお時間を取らせる事もなかったのに。

(そう言えば私が助けたあの幼い女の子は無事だったのかしら?)


『あの子は無事助かりましたよ

貴方が派手に突き飛ばしましたので、多少の擦り傷はおった様ですが』


(良かった、いきなりだったので思いっきり突き飛ばしちゃったけど軽い怪我で済んだのは良かった)


コホンと咳払いをして女神様っぽい人(まあもう女神様確定で良いや)


『さて、私も忙しいので本題に移らせて頂きます。

私の妹弟子?妹女神?人間に女神どうしの関係を表現するのは難しいのですが、

その娘が新しく世界を作ったのですが、最初からもりにもって世界を作ったせいで、

文化や技術の発展に使う女神ポイントが足りなくなって手詰まりの状態になってしまいました。』


(分かります、ゲームの○○ツクールとかでもありがちな、将来的に街発展させるんだから、

道路は綺麗に最初から全部作っちゃえば良いんじゃね?とか考えもなしに道路を作って維持費で破綻するパターンですね)


『はい概ねその通りです。

あの娘は、あれほど、あ・れ・ほ・ど!女神ポイントは慎重に使うのですよと注意したのに

直ぐに調子にのってジャブジャブポイントを使っちゃうんですよね!』


女神様はとてもお怒りの様です

あとチョイ気になったのが口に出さなくても私の考えは筒抜けみたいですね、

まあ魂だけの状態で口に出すも何もないんですが。

(まさに死人に口無し、上手い事言った私。

今後に関わりそうなので下手な事を思うのはやめよう

無よ無になるの、私は女神様の従順な下僕、イエス、マスターの精神でいこう)


『・・・上手い事は言ってませんし、打算的な何かを感じますが、従順であろうという姿勢は評価します。


あれ?評価頂いたんですよね?

気のせいか先ほどより冷たい視線を感じつつも、私は満面の笑顔を浮かべた

スマイルゼロ円!


こういう所だぞ私・・・


ーーーーーーー

フォロー及び☆評価ありがとうございます。


『サバイバル奮闘記 転生悪役令嬢の逆転劇』で評価頂けましたので、

GWに空いた時間用に投稿致します。

本日投稿分以降も明日からお昼に投稿致します。

引き続き、フォロー及び☆評価お願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る