引きつる（またはフリーズする）アーシュにさりげに擦り寄るアルテシア姫

そんな二人を尻目に

「そういえば、彼女の領地、リュース家の方では悪性の風邪が大流行していたね」

明るくのんびりとした口調でリアン

「えっワン！」とびっくりするワン子

「銀色のラベンダーは風邪薬になるからね」リアン

「知り合って間もないが、アルテシア姫は思いやりのある優しい人のようだ

　領民に配る薬が不足してるのかも知れないな」と続けてリアン

「ピイ」とリアンさんの肩にとまり、うなずく小鳥さんことエイル

「おい！わん子　助けろ！」焦っているアーシュ　「ワン？」

　びしっつとワン子さんを指差すアルテシア姫！

「ワン子さん　あっち向いて勝負よ！」　「ワン；」

「どちらが勝っても、分けてあげますわ　ふふふっ」

にやんりんこと笑みを浮かべて

でも負けたら、勝者としてkiss☆を要求しますわ！」

とっても嬉しげなアルテア姫さん

え！わん子のキス　　じゃないよね。　

アーシュさんのだよね

絶対！負けたら承知しないぞ！と

冷や汗を流しつつ、目がそう言う　ワン子さんを睨むアーシュ

勝負は時の運ですワン

アーシュさんってば『もてもて』というのも大変ですワン

じゃ行きますワン！あっちむいてホイ！

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