第28話 アーシュの場合 白の国の武官リアン

そして、隣の店、「酔いどれ天使」の店の2Fの宿部屋では….


「.さあ、これを飲んでええと?」

「私の名前?アルテシア、アルテアよ 苦いわ!この薬!


「酔い覚ましの薬!よく効きますよ

なんせ一度に、20杯もビールを飲んだのですから、つらいでしょう?

30分ほどで、動けますから、それまで、この部屋で、休んでいてください。」


「ありがとう! 素敵な白の国の武官さん!感謝するわ。」


「貴方、リアン殿だったわね これから、どうするの? 」アルテイシア


爽やかに薄い色の髪の青年は笑い

「そうですね。飲み足りないので、ワインでもいただいてきます」


「たった、今、貴方 私との酒の飲み比べ勝負で、

19杯もビールを飲んだじゃない 」と顔をゆがめる。


そう言って、金の入った子袋を握り締め 

印象的な意思の強い瞳を閉じ、寝息を立て始める


長い真っ直ぐな黒髪の綺麗な姫君アルテイシア


窓からうなり声のような大きな音が響く!

窓を開けバルコニーに出ると、黒い影が彼を覆う


いきなり 白い竜の足が 白の国の青年リアンの上から降ってきた!




今度は、人間離れした跳躍力で、

バルコニーに黒髪の12歳ぐらいの少年ことアーシュが乱入!



悪い!今、奴(白の竜)と追いかけっこをしてて、と

待て!エイルを返せ!

ついでにお前の足の指に引っかかってるワン子もだ!


「ひえええ~助けて!!ワン!」


天馬達がおいかけっこに付き合い!


同じく、バルコニーに乱入!一角獣が首をひねって

リアンを見ている。


屋根に駆け上がる楽しそうに白い竜!(と仲間の聖獣たち)


「まったく! あの年寄り

(魔法画の画家で店主の眼鏡の年寄りドラゴンさんの事ワン!)の手前

白い竜に炎の魔法やダメージを与える魔法が使えない!」

 

「あの白い竜は追いかけっこを楽しんでる上、

わん子は白い竜の足にひっかかてる!」アーシュの呟き 白い八重歯が光っている 赤い瞳が剣吞な光を帯びた。


「手伝おう」と後ろから声 


「白の国の人間は聖獣を扱うのが得意なんだ!

たとえそれが魔法の幻のイリュージョンでもね」

涼やかな明るい青年の声


「私は白の国の武官リアンだよ」「‥‥」アーシュはリアンを見る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る