第17話
familleの出番が来た。
「よし、皆い準備はいいな?俺達は全力で楽しむだけだ。周りの声なんて書き消してやるくらいの音を奏でてやろうぜ!」
「「「『おー--!!』」」」
「りんりん緊張はもう大丈夫~?」
『はい!もう大丈夫です!フーッ・・・
いきましょう!』
〈続いては、この舞台が初めてとなるこのバンド!可憐な少女たちがツインボーカルの四人組!famille(ファミーユ)だー--!!!盛大な拍手でお迎えください!!〉
ワァァァァァァァ!!!!
『皆さんこんにちはー!!わたしたちー
「famille(ファミーユ)でー-す!!」
初めましてー!!まずは自己紹介させてください!!
私ギターボーカルを務めさせて頂きますRinと申します!続いて~』
「ピアノボーカルのAyaです!よろしくお願いします!」
「ベースのMikoでーす!みこりんって呼んでね^^」
「ドラムのAoだ。よろしく。」
『以上4名です!改めてよろしくお願いします!
実はこのライブが初ライブで舞台出てくるまでめっちゃ緊張してました!
正直、人前で歌ったことなんて数える程しかないので上手く出来るかわかんないけど
精一杯歌います!どうぞよろしくお願いします!』
歓声が起こる。
『それでは前置きはほどほどにして、さっそく歌いたいと思います!
聴いてください。〈Heloo!〉』
ライブは順調に進んでいった。
いよいよ最後の曲。
『ありがとうございます!あっと言うまでしたが、次が最後の曲になります。
この曲はfamille結成にあたり1から書き上げたオリジナルソングです。
familleはフランス語で家族という意味です。バンドメンバーはもちろん、これから先、
私たちのファンになってくださる方々とも家族のように繋がれたらいいな、って想いで書き上げました。
どうかこの想いが届きますように。
聴いてください。〈家族の形〉』
『あの日みた空の色 君と過ごしたあの日々 すべてが僕の宝物———』
その歌に会場中の誰もが心惹かれた。中には涙を流す者もいたという。
『以上familleでした!ありがとうございましたー!』
4人はステージを後にする。
『はあぁぁああー!!!!楽しかったあああ!!!』
「めっちゃ盛り上がったよね!セトリやっぱ最高だったね!」
「最後の曲やばくなかった?会場全体が私たちに注目してるのが伝わってきたよね!」
楽屋にて各々が感想をいい合っていたが葵の姿が見えない。
『葵さんどこ行ったんだろ?ちょっと探してくるね~。』
「はーい。打ち上げの話とかもしたいから早くもどってきてね~」
『わかった~!』
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