第16話

ライブ当日ー控室にてー


「ついに今日か~!!!」


「さっき会場見てきたけど結構人入ってたよ!!」


『緊張通り越してなんか、凄い。』


「語彙力なくなってるぞ。」


「りんりんもっとリラックスして~はい、吸って~吐いて~ヒッヒッフ~!」


「ってそれはラマーズ法だから(笑)」


『人人人・・・』(手に人を書き続けてる)


「緊張するのはいいがライブは一度きりだ。なら全力で楽しんだ方がよくないか?」


「ヒュ~!良いこと言うじゃん!俺もそれ乗った!一番楽しんだ人の勝ちね~!」


「それいいね~!私も負けないよー!!」


『え!私も負けないだから!!!』


「やっと顔あげたな。」


『えっ。』


「ボーカルが楽しまないでなにがライブだ。凛、お前が楽しまないと客は楽しませられないぞ。わかったらさっさと準備してこい。」


『葵さん・・・はいっ!!私準備してきます!』


「あっ、まってよ~私も行く~!」


「やれやれ、俺達の姫様はコロコロ表情が変わって可愛いね~」


「ああ、そうだな。」


凛達が出ていった扉を見つめながら呟く。


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