第50話 ランクアップと専属担当者

  いよいよ、領主様との謁見の日がやって来た。

ギルドで待ち合わせをして、全員で行く予定だ、メンバーは俺達4人の他にベリルギルドマスター、レイテ支配人、ロンドネ女史、フィアー司祭の計8人だ。

 ギルドに着くと前には馬車が2台用意していた、どうやらこの馬車に乗って領主様の御屋敷まで行くみたいだ。


 ギルド内ではギルドマスターが職員達を集めて何やら話していたが、俺達が入ってきたのを見たら手招きをしてきた。


ベリル「おおっアボス!今、お前達の話をしていた所だ」

アボス「俺達の話をですか?」

ベリル「うむ、4人のランクアップに伴い、ギルド専属担当者を付ける事となった」

ジイン「僕達がランクアップ・・・」

フロウ「ギルドマスター、それは本当ですか?」

シャヤ「・・・専属担当者?・・・」


ベリル「順を追って話そう、まずランクアップだが全員ランク1から2にアップだ、これで迷宮の3階層以降も探索が出来るようになった、次に専属担当者だが、丁度うってつけの者がいてな、ルミナ!」

「は、はい!」 

 ギルドマスターに名前を呼ばれると一人の職員が大きな声で返事をして、おずおずと前に出てきた。

 年の頃は20歳前後だろうか、くっきりとした顔立ちの女性職員だ。


ベリル「さ、自己紹介なさい」

ルミナ「はい、ルミナと申します、皆様のパーティー専属担当者になりました、よろしくお願いします」


アボス「四面八臂しめんはっぴのアボスだ」

ジイン「同じく、ジインです」

フロウ「フロウです、こちらこそ宜しく」

シャヤ「・・・シャヤ、20歳・・・ルミナはいく

つ?・・・」

ルミナ「えっ、私も20歳です!」

シャヤ「同い年・・・これからよろしく・・・」

ルミナ「こちらこそ、よろしくお願いします!」


ベリル「ルミナが休みの時は別の職員が行うが、出来れば休みを合わせてくれると助かる、まだこちらに来て日が浅いからな、仲良くしてやってくれ」

アボス「わかりました、それとギルドマスター、今日の謁見についてですが・・・」

ベリル「ああ、表に停めてある2台の馬車で、儂とレイテ、ロンドネ女史、フィアー司祭とお前達4人の計8人で領主邸に向かう予定だ、皆もやって来るだろう」

 言うが否や、ギルドの扉が開いた。

ジイン「あっ、レイテさん達が来ましたよ」

レイテ「やあ、みなさんお待たせしました」

ベリル「よし、全員揃ったので向かうとしよう、では副ギルド長、後は頼むぞ」

 「畏まりました、気をつけていってらっしゃいませ」

 こうして、領主邸に向けて8人はギルドを出発した。


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