第42話 第2階層

フロウ 「あ、あなた方は!!」


 牛馬亭支配人   レイテ

 五元素使いの魔女 ロンドネ

 教会の司祭    フィアー 

ロンドネ「レイテから話は聞いたよ、ミーシャが捕らわれているからね、当然助けに行くよ、それにシャヤ、あんたと私の魔力探知があれば捕らわれた人達の場所はすぐわかる」

 (魔力探知・・・・・人間も魔物も魔力はあるがその違いを色で分けることが出来る魔術、人は緑、魔物は赤で区別)

シャヤ 「・・・師匠、任せて・・・」

レイテ 「勿論、私も行かせてもらう、ベリルと私にアボス君がいれば、ならず者など恐れるに足りないよ」

フィアー「捕らわれている方々の治療や回復に私も同行致しましょう、敬虔なる信徒を拐った悪漢には神の鉄槌がくだりましょうぞ」

ベリル 「フロウ嬢、ならず者達は罠を張り巡らしている可能性が高い、そなたの感知と看破が鍵だ、頼むぞ!」

フロウ 「は、はい!わかりました!」

レイテ 「ジイン君は捕らわれた人達の回復と、この弩を使っての後方支援をお願いしたい」

ジイン 「わかりました!」

 ジインはレイテから鉄のクロスボウを受け取った!

ベリル 「よし!では迷宮に向かうぞ!」

一同  「おおっ!!!」


 ~~迷宮第2階層前~~

ロンドネ「左の扉は赤色の反応だけかい、シャヤ、そっちはどうだい?」

シャヤ 「・・・緑色の反応がある・・・」

ベリル 「よし、左は無視して右の扉だ」

レイテ 「まず、私とフロウ嬢で偵察に向かうとするよ」


 ~~15分後~~

レイテ 「ただいま」

フロウ 「ただいま戻りました」

ベリル 「おお、して首尾はどうだった?」

フロウ 「はい、見張りがいたので無力化しました」

レイテ 「それと奥の開けた場所で酒盛りをしていたよ、なので乗り込むなら少し時間を置いた方がいい」

 なんと、ならず者達は人質を取り気が大きくなったのか見張り以外は酒を飲んでいるようだ。

フィアー「ギルドマスター、連中が酒で判断力や集中力が低下した所を突けば一網打尽ですぞ」

ベリル 「うむ、ならばロンドネ女史とシャヤ嬢に範囲攻撃呪文を頼めますかな?」

シャヤ 「・・・了解、微雷プチサンダーでいい、師匠?・・・」

ロンドネ「う~ん、弱すぎないかい?、轟雷ギガサンダー位は撃っといた方が良くないかい?」

アボス 「・・・ロンドネさん、相手を黒焦げにする気ですか?・・・」

ロンドネ「そうかい?なら、旋風刃せんぷうじん辺りににしとくかねぇ」

ジイン 「・・・あの、なます切りになりますけど・・・」

レイテ 「ロンドネさん、初級魔術でお願いしますね」

ロンドネ「・・・チッ・・・」


 ~~2時間後~~

レイテ 「うん、ならず者達はいい感じで酔っ払っているね、そろそろ行くかい?」

フィアー「お待ち下され、皆に聖術を」

 フィアーは閃走せんそうを唱えた!

 全員の速さが少し上がった!

ベリル「よし、では行くか」

 一同はレイテとフロウが先頭で静かに歩いて行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る