お人好し傭兵の迷宮探索
ハナブサ
第1話 概要
俺の名はアボス、各国を渡り歩いてきた流れの傭兵だ。
俺が「百道迷宮」に挑戦する過程を手記として書き示しておこう。
多少の誤字脱字はご容赦していただきたい。
先ず、百道迷宮について説明しよう、
特徴は迷宮の中に不思議な扉があることだ。
地上→迷宮入口→通路→扉⇔(魔物、罠、宝箱、資源)⇔扉→通路
扉には「4」と数字が刻印されていて4名以上は入れない仕組みになっている。
刻まれている数字で確認されているのは「4」のみ。
道は曲がりくねっていたりアップダウンはあるが基本、長短の一本道。
同じ扉から複数のパーティーが順番に入っても、中で会うことは決してない。
出口の扉を出れば再び合流は可能、 これが「百道迷宮」の名の由縁らしい。
道中は、罠や魔物に注意しつつ宝箱や迷宮資源を集めていくが宝箱にも罠がある。
次に百道迷宮の場所だが、王都から遠く離れた辺境の地、三方を険しい山に囲まれた町「セグトーチ」 良質の温泉が湧いているが、交通の便が良くない為(街道は通っている)、一般の観光地ではない。
主に湯治客(病気や怪我の温泉療養目的の長期滞在)や迷宮に挑戦する冒険者(ここでは探索者)、武器、防具、道具の店、教会、湯治宿、探索者専用宿、食堂等の施設があるが冒険者ギルドはなく代わりに「迷宮探索ギルド」なるものが存在する。
「迷宮探索ギルド」は百道迷宮の為に作られたギルドで独自のシステムを持つ。
階級は「0」から「7」の8段階で一律「0」からの登録になる。例外はなく、冒険者ギルドのランクや出自、身分などは、一切考慮されない。
階級「0」は迷宮には入ることが出来ず、町の中の様々な依頼を請けて「GP」(ギルドポイント)を貯めていき、一定に達すると階級が上がる仕組みになっており、階級「1」になれば迷宮探索を行うことが出来るようになる。
※貨幣について 通貨単位「モル」1モル=1円相当
鉄貨1枚 10
青銅貨1枚 100
銅貨1枚 500
大銅貨1枚 1,000
銀貨1枚 5,000
大銀貨1枚 10,000
金貨1枚 50,000
※物価
黒パン1個 30モル
白パン1個 50モル
果実水1杯 50モル
エール1杯 100モル
食事 200モル~
1泊1部屋 400モル~
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