めんどくさい

めんどくさい

私が疲れているのに、話を振ってくる人がいる。

私がうんざりしているのに、その人は相手をしてほしいらしい。

私は、興味のない話は一切聞きたくない人間である。

かといって、面と向かって、疲れているから黙ってくれともいえない人間である。

相手は必死に話し相手を探している。

私の都合も聞かず、相手はベラベラとしゃべり始める。

ああなの、こうなの、相手は自分のしゃべりたいようにしゃべり続ける。

私は興味がないので、ただ黙っている。

相手から見れば、ただ黙っているだけに見える。

どうして、相手は私の表情を見ないのだろう。

相手は、ただ話をしたいだけなのだろう。

私以外の話相手を探してほしいと、私は思う。

私の願望をそのまま伝えれば、相手はどうしてと話を続けるだろう。

めんどくさい、めんどくさい。

私は口を開くこともめんどくさい。

そういうことに気がつかない関係。

あなたが嫌いだとも言わない。

めんどくさい、めんどくさい。

あなたの相手がめんどくさい。

早く気がついてくれないかしら。

今日も、あなたの笑顔をただ見つめる。

ゆっくりと虚しい時間が過ぎていく。