え?ボクが出るの?


 ボクは神星街の城にてレクリエム王に呼ばれて、レクリエム王が座る玉座の前に移動した。



「よく来てくれた・・・シオン」


「・・・レクリエム王・・・お仕事ですか?」


「うむ、最近この街にコロシアムが建設されたのは知っているな?」


「はい・・・知っておりますが・・・それがなにか?」


 レクリエム王は立ち上がりボクの目の前に立つ。

 そしてボクはしゃがみ敬意を示す。


「シオン・リリージュ・・・魔族も侵入するとも考えるため調査せよ・・・」


 レクリエム王からの命を受ける。

 ボクは断る権利がないため深く頭を下げる。


「かしこまりました」


 そういい許可が下さったのでボクはその場から去る。



 と言ってもコロシアムの条件は確か、2人1組のペアを組んで出るんだっけか・・・


「ふ、ふ、ふ!何のためにボクは色んな人にナンパしたと思っているんだい?

 このボクがペアなんてすぐだよ!」


 と思っていた自分が居ました。

 騎士の人達に誘ってみたのにみんな丁度仕事なのなんなん!?

 エリナにも聞いたら


「済まない情報集めの仕事があるんだ他を当たってくれ」


 なんて言われたしなんなの!?

 ボクってこんなに友達居なかったのか・・・まずい、レクリエム王から仕事来たと思ったらまさかの友達がいなくて出られませんでしたっていうオチが来るのは笑えないって!!!





「っで、なんで俺なんだよ」


 何を血迷ったのか目の前には狩人が居た。


「頼む!君は強いし、魔族が現れる可能性がある中で、他の騎士達は他の仕事あるしで頼れるのは君しかいないんだよぉ!!」


 どうして彼がいるのか?

 それは数分前に魔族と遭遇し退治しようとしてたら彼がまた現れたので誘ってみてるのである。


「・・・あのなぁ、俺はそんな見世物になるつもりは無いし、だいたい敵同士の俺らが一緒に戦っていたらお前・・・血迷ったのかって思われるんじゃないか?」


「・・・そうだけどさぁ」


「・・・まぁそんなしょうもない茶番に付き合う気はないんでねアディオス!」


「・・・あ!ちょっと!」


 彼はさっさと走ってどっか消えていった。


 え・・・泣こうかな、このボクが1人も捕まえられないなんて、え?自害しようかな・・・



「・・・はぁ・・・まぁまだ開催まで時間あるしどうにかして捕まえないとなぁ」


 とほほ・・・とげっそりした状態で帰宅するのであった。


「・・・はぁ、あの子いるかなぁ慰めてもらお」


 そうあの子とはカナエくんだ。

 あの可愛い顔と優しい声に慰めてもらいたい。

 ボクはこの気持ちを彼にぶつけたい一心で足を歩むのであった。

 ────────────────────

 お久しぶりです!やっとゆっくり出来るタイミングがあったので書きました!


 いやぁ〜お待たせしました(›´ω`‹ )

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