世界最強の力

 俺は屋根の上で走り、飛び移りを繰り返し現場を見た。

 するとさっきの女、シオン・リリージュと魔族が戦っていた。


「・・・あいつは」


 シオンと戦っている魔族を見て本を取り出しペラペラとページをめくる。


「・・・該当なし、知性の無い魔族か、新種の魔族か」


 まぁいい、世界最強の力とやらをお手並み拝見と行こうか。


 シオンが納刀していた剣を抜くと彼女が力を込めて剣を持つと刀身が、黄金に光輝いていた。


「・・・ 頭が悪そうに思えるそこの君は木っ端微塵にしてあげるよ」


 そして一気に前へ突っ込むと一瞬で敵の目の前に現れた。


「・・・いや、速すぎるだろ。なんじゃありゃ」


 思わず声に出てしまった俺を気付きもしないで魔族に攻撃していた。


「・・・我が聖剣の塵となれ【終焉の一撃】!」


「ギィヤァァァァァァァ!!!!!!!」


 振り下ろした剣で斬られた魔族は断末魔を飛ばし、爆発して消えていく。


 すると爆発の中から白い魂が現れた。


「・・・あいつ新種だったのか」


 それにしても。


「・・・あの魔族を一撃で葬り去るなんてな。これが最強の座に座っているやつの力か」


 近づこうとするとページがペラペラと開き魔族の魂が本の中に入っていった。


「魂保存と」


 そして視線が気になるのでその飛んでいる視線を見ると、シオンが警戒した視線で見ていた。


「魔族排除ご苦労さん 最強騎士さん?」


 そう言って立ち去ろうとすると急に近づき剣先を俺に向ける。


狩人ハンター。質問しようか、君は敵か味方か?」


 急な質問に戸惑ったが真実を伝える。


「・・・どっちだろうな?少なくとも俺は昨日から散々言ってるぜ? これは復讐だと。 それが答えだ。

 まぁ、あんたが俺の邪魔をするなら敵だししなければ味方だと思うぞ。」


 そう言って俺は素早く奴から去っていく。


「・・・ちょ!待ってくれ!!!」


 遠くからそんな声が聞こえるが俺は止まるのを辞めない。

 バレないように走り去る。


 ──そう、これは復讐なんだ。

 絶対に失敗は許されない。


 その為に魂を集めてるんだから・・・

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 ここまでは毎日上げさせて頂きましたが、GWも相変わらず大忙しなため、1話の所で言いましたがここから不定期投稿になるかもと言う事を報告させて頂きます!


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