ある記憶喪失者の日常

ねぶた

序章 記憶のない男

第1話 プロローグ

はじめまして、ねぶたです。

自分から小説を書くなんて事自体はじめてでして右も左もわかっておりません。


基本はなろうで執筆しております。

https://ncode.syosetu.com/n3359id/


いずれ、こちらに清書という形で転載したいと思います。

それまではなろうで最新話の執筆を続ける予定です。

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夕暮れ時、とある場所。


取引先から荷馬車で若い女性が帰宅しようとしている。


「お嬢さん、もうすぐ日が落ちるし、霧も出そうですよ。このままでは危険です。宿をとって、明日にでも帰られたほうがいいと思います」


取引先の男性が声をかけた。


若い女性は、驚いた表情を浮かべながら、男性に向き直り答えた。


「でも、今日中に帰宅しないといけないのです。家の者に事情を話しておいたので、待っていると思います」


男性は困ったようにため息をついた。


「最近、この辺りでは盗賊まがいの輩も出没しているそうです。本当に大丈夫でしょうか?」


男性は心配そうに尋ねた。


女性は少し考えた後、にっこりと笑い、自信満々に答えた。


「大丈夫です。私、自分のことは自分で守れますから」


男性は女性の勇気に感心しながら、送り出した。


「では、お気をつけてお帰りください。お体に気をつけて、またお会いしましょう」


女性は荷馬車に乗り込み、暗い道を進み始めた。


しかし、やはり盗賊の襲撃に遭い、苦戦することになる。


途中、馬が驚き、荷馬車が止められた。


「な、なに!?」


どうやら馬を止めたのは盗賊だった。


女性は、突然の盗賊の襲撃に驚いていた。


すると、遠くから声が聞こえてきた。


「大丈夫ですか!?」


取引先の男性は心配になって後を追ってきていたようだった。


取引先の男性が盗賊に襲われている女性の下に駆けつけようとしたものの間に合わずに、女性は盗賊に財布を取られてしまった。


その後、突然、盗賊の悲鳴のような叫び声が木霊した。


女性と取引先の男性は驚いた表情を浮かべた。


女性は声がする方角が気になった。


そして、声がする方へ近づいていく。


そこで、女性が聞いたことのない言葉が響き渡った。


「一体、何かが起っているのかしら…」


女性は不安そうにつぶやいた。


言葉がわからないのに意味が伝わってくることに、彼女は恐怖を感じ、足がすくむ。


女性は盗賊に襲われた直後の恐怖がまだ残っていた。


聞こえてくる言葉がどういう意味を持つのか分からないことは、さらに不安を増幅させていた。


女性は焦りを感じ、聞こえてくる声に対して問いかけてみた。


「なに?、なにを伝えたいの?、私は、どうすればいいの?」


すると、何かが答えてきた。


伝わってきた意味は次の通りだった。


「そこにいる男性を助けてあげてください。いつか、あなたの行いが報われるでしょう。」


女性は何かの力に導かれるように、その声に従って何者かのそばに近づいた。


すると、霧が晴れ、周囲が明るくなったため、酔いつぶれている男性を発見した。


男性は全く起きる気配がない。


女性はその男性の顔を覗き込み、様子を伺った。


「このままでは野犬とかに襲われるかもしれない。助けてあげないと。」


そして、自分の財布が落ちているのに気付いた。


それを見た女性は、この男は盗賊ではないかと疑った。


しかし、男性の背丈が盗賊とは違うため、盗賊ではなさそうだった。


女性は男性を起こそうと軽く肩を叩いたが、男性は全く反応しない。


女性は取引先の男性に助けを求めた。


女性は取引先の男性に手を借りて酔っ払いを馬車に乗せようとした。


その時、近くに荷物があるの発見した。


荷物は酔っ払いの持ち物だと思われた。


女性は取引先の男性に提案した。


「あの荷物も乗せて、家まで連れて帰りましょう。きっと酔いつぶれてる人のものだと思います。」


男性は同意した。


「そうですね、一緒に乗せましょう。」


女性は荷物を拾い上げ、馬車に乗せた。


荷物は重かった。


女性と取引先の男性は、力を合わせて荷物を荷馬車へ乗せた。


そして、酔っ払いも馬車に乗せて、女性の家に向かうことにした。


女性は荷物の中身が気になっていたが、今は酔っ払いの安全を確保することが先決だと思った。

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