リサイクル

お願いです。

私をできるだけ小さく折りたたんでください。


ポケットに入れて、

自販機の横の

リサイクルボックスに捨ててください。


飲み残しされた

彼らの糖分過多に汚されたいんです。


透明で空っぽな彼らに

押しつぶされたいんです。


私ではない何かに、

作り替えてもらえることを祈りながら、

彼らと眠りたいんです。



空き缶でもペットボトルでもない私を

正しく自分を捨てる場所が

世界には少なすぎる。


この先にコンビニがあるから、

もう少し我慢しよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る