カレーが食べたい

先の金曜日、直売所みたいな所に行った。農産物のほかにも弁当や惣菜も売っていて、閉店間際なのに、自分のような仕事帰りの人々でなかなかの盛況ぶり。

家には多分料理的なものは無いだろうと思い、半額セールになっている弁当・惣菜類でも買って夕飯にしようと物色した。


すると、あいつがいたんですよ。カレー大先生。

色の感じから見るにサグカレー。しかも、少量のターメリックライスとミニサイズのナン付きの欲張りセット。

カレーだ!カレーは間違いない!カレーにしよう!

今宵はカレー食べながらスペース(※オタクの方のやつです)を聴きながら、原稿(※オタクの方のやつです)も頑張っちゃうぞ!

ニコニコでカレーセットをカゴに入れると、安かった3本セットのキュウリもカゴに入れつつ、私はレジへと向かった。



***



結論から言うと、不味すぎた。

その日は結局原稿に全く手につけられず、聴くつもりだったスペースの存在も頭から吹っ飛ぶほどテンションが下がり、さっさと寝る支度をして寝た。


まず、ルーが不味い。スパイスの味や食感はあるのに、味がしない。何故。

そしてターメリックライス、お前だ。どうした、その餅つき的な感じでついたら餅になりそうなレベルのねっとり感。製造過程で何かあったのか?あれは本当に米だったのか?私は黄色い餅を食べていたのか?米選びから失敗しているので出直してきていただきたい。


ナンを先に食べ切ってしまった私は、ねっとりしたライスと味のしないルーを一緒に食べた。

一口食べるごとにテンションが下がっていく。

残せばいい話だが、これは腐ってるわけは無い、ただ不味いだけである。故に食べられる。

しかも、農学を修めたせいか分からないが、脳内にいる食堂のおばちゃん的な人が「お残しは許しまへんで」と言ってくるのだ。可能な限り残すことはしたくない。


つまり、やることは食べることだった。

修行だった。


翌日、ストックしていた某なんちゃら良品の適当なカレーを食べ、全てをチャラにした。暫くカレーはいい。



(キュウリに味噌を付けて食べながら)

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