第31話:体育祭③【コスプレ競争】1/13改稿有
伊勢海老の刺身とかローストビーフとかやたら運動会のお弁当に似つかわしくない、豪華なお弁当を食べた俺達は、少し早いがグラウンドに戻って来た。
「そう言えばこの後はコスプレ競争だっけ?」
「ですね! 今からどんなコスプレになるかワクワクしてます!」
「なるべく恥ずかしくないのがいいなぁ……」
「え~でもぉ~檸檬ちゃんも可愛いの好きでしょ~」
「そうだけどさぁ……」
「私、こすぷれ? というのが初めてなのですが大丈夫でしょうか?」
「大丈夫ですよ、私も初めてですが簡単に上から着るだけみたいですから」
とは言いつつも皆そわそわしている。
「でも、それで走るとか大変そうだな」
「そうでもないぞ、走る距離も着替えてから50m程にしているからな十分に走れる」
「そうなんだ、ならそこまで大変じゃ無さそうだな」
「あぁ、運動苦手な女子も居るしな。おっとそろそろ時間だ俺は行って来るよお昼ご飯ありがとう」
時計を確認した山本君が準備の為、一足先に応援席から離れていった。
『それでは後、10分程で午後の競技を開始します、男子の皆さんは応援席に戻りましょう。女子の皆さんはクラスごとに集合してください』
そのアナウンスがあり真白達が席を立つ。
「それじゃあ、皆頑張って!」
「がんばれよ~」
「きゃー檸檬せんぱーい!! 頑張って~!」
「おい由愛よ何でここに居る、保護者や家族席はここじゃないぞ」
「え~いいじゃんお兄ぃ! ここのが近いんだもん!」
「まぁ確かに近いけど……良いのかな?」
『これより、体育祭午後の部を開始します、最初の競技は女子によるコスプレ競争です!』
「「「「「うおおおおおおおお!!」」」」」
男子の野太い声が響いた。
『ではまず! 一年生の入場だぁ!!』
「「「「「いえええええええええい!!」」」」」
どんどん女子が入場してきて整列する、真白達は白組はこちら側スタートだ。
『それでは第一走者、準備してください!』
一番グループには檸檬が居た。
「れもーん! 頑張れ~!」
そう言うと、こちらを向いた檸檬と目が合う。すると赤くなりはにかんで手を振ってくる。
「jyくygひlj・kんmmbんmdjyふkg、b。klhjぎyーー!!!」
由愛が奇声を上げながら悶えてる、兄として凄く恥ずかしいんだけど。
『それでは、位置について――用意、——ピーッ」
スタートの電子音が流れ走り出す、一番最初にお題ボックスに辿り着いた檸檬が箱から紙を取り出して中を見ると……固まった。
「どうしたんだ檸檬?」
「さぁ?」
それから追い付いた選手にハッとした檸檬が衣装の掛かってるハンガーから衣装の袋を恥ずかしそうに取り出して更衣室に入った。
それから30秒後次々に着替えた女子が出てくる。
遅れながらも檸檬が飛び出してくる、ゴスロリで。
「!?!?!?!?!?!?」
「うわぁ……着るの大変そう……」
「ハズレみたいだな……」
丁寧にカチューシャまで付けた檸檬が全力で走る、だが惜しくも最下位だった。
『そうです! このコスプレ競争! 足の速さはそこまで重要ではない! 如何に着易い衣装を掴みとれるか、それを早く着替えれるかも勝負の一つです!!』
そうして次々にコスプレをした女子達が走る、次のグループには真白がいる様だ。
「ましろ~! 頑張れ~!」
するとこちらを見た真白が大きく手を振る、胸も凄く揺れている。
『位置について――用意、——ピーッ」
スタートが少し遅れたが、真白は追い付きお題ボックスから紙を引く。
迷うことなく衣装を掴み更衣室飛び込み、かなりの速さで出てきたミニスカサンタで。
「すっご……」
「あれはヤバいだろ……」
周りの男子が息を呑む声がする。そりゃそうだ、お腹で絞る衣装なので胸が強調される、しかもサイズが小さいのかスカートがほぼ機能してない。
「中に体操着来てなきゃ、大惨事だったな」
「ああ、ほんとにな……」
そうして圧倒的な走りやすさで1着になる真白だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
『さぁ! 一年生のコスプレ競争も最終レース! 最終グループ、準備は良いですか?』
「蕾~ 藍那~ 頑張れ~」
「蕾さん、藍那さん! ふぁいとー!」
俺と由愛が声に出すと二人とも手を振って来る。
その直後スタートの電子音が鳴った。
「「あっ……」」
走り出した皆に続いて二人も走り出す、藍那は普通に早いが、蕾は走り方”ぽてっ”ぽてっ”といった効果音が出そうな感じだ。
「走ったの初めて見たけど……なんか小動物みたいだな」
「そうだね~」
「そうだな……」
そうして藍那はお題ボックスから紙を引いて中に入る。
それから少しして蕾もお題ボックスから紙を引いて中に入る。
そして、一瞬で蕾が更衣室から出てくる、白衣を着ただけだ。
「蕾のあれはコスプレになるのか?」
「わからん……でも」
「妙に似合ってるね……」
そして、割と早めに入った藍那が出てくる、バーニーガールの格好で。
「「「「「!?!?!?!?」」」」」
『ちょ! 誰あの衣装混ぜたの! 駄目って言ったでしょ!!』
会場も皆唖然としていて、反応出来ていない。
そうして色々と溢れ出そうな姿で、そのまま走り出し。追い付いた蕾と同時にゴールする。
「お兄ぃ……藍那さん凄かったね……」
「あの衣装普通おかしいと思うだろう……」
「まぁ、久凪さんだし。あの様子じゃバニーに違和感持ってないから、もう一人も出てこなかったんだろうな……」
ちなみに雨音が真っ赤になった弓場さんのコスプレはチアガール衣装で。圧倒的速さで1位でした。
---------------------------------
作者です!
☆や♡、フォローをくれた読者様ありがとうございます!!
☆と♡やフォローをもらえるとランキングに載ることが出来るのでお願いします!!
目指せカクヨムコン50位圏内!!
コメントありがとうございます!!
2万PV超えました感謝!
フォロー370超えました!皆様ありがとうございます!
☆が110超えました!!♡は590超えました!!
ありがとうございます!!
皆様のおかげでランキングにも乗れてます!!
☆ジャンル別☆
週刊:85位
☆カクヨムコン☆
ジャンル別:62位
総合:322位
遂にカクヨムコン100位以内に入りました!!皆様のおかげです!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます