第27話:体育祭直前
投稿予約時間を間違えて昨日投稿出来ませんでした、すみません。
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檸檬に教えて貰った通りのメニューをこなしつつオーバーワークにならない様に走る。
「ふぅ……一休みしよう……」
コンビニの前に到着して中に入る、何買おうかな?
(うーん……サラダチキンとか買うべきか?)
そんな事を考えていると真白からメッセージが届いた。
⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤<真白・翔>⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤
「体力づくりや疲労回復にはやっぱり『豚肉』だね檸檬ちゃんが良く食べてるのは『スタミナ丼』とか『生姜焼き』後は豚しゃぶが多いかな? 凄く疲れてる時はよく「レバニラ」とか焼き鳥の「レバー」を食べてるかな?」
「そうなんだ、今コンビになんだけどおすすめの食べ物とかある?」
「ヨーグルトとか羊羹がオススメかな? ヨーグルトは晩ご飯とか普段の食事に、羊羹は運動前に食べてカロリー補充がしやすいから!」
「わかった、ありがとう。買って帰るよ」
「がんばれ~!」
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そして真白が多種多様な『がんばれ~』スタンプを送って来る。
その数に笑いが漏れてしまったが、とにかく買う物を買って帰ろう、身体も冷えてきた。
スポーツドリンクとヨーグルトに羊羹を持ってレジへ向かう。
「お願いしまーす」
そう言いながら商品を置く、するといつも居るレジの人が少し驚いた顔をしていた。
「君って
「あ、はいそうなんですよ」
茶色の瞳にアッシュグレ―のボブカットが目立つ笑顔が可愛い女性だ。
「じゃあ私と一緒だ」
「そうだったんですか?」
「とは言っても、私は大学の方なんだけどね」
「内部進学ですか?」
「そうそう、だからジャージで分かったの」
「そっか~この時期体育祭かぁ~、袋はいりますか?」
「いらないです。そうなんですよ、それに帰宅部なのに借り物競争に出る事になって……」
「それは大変だね~、ウチの学校お題に変なものを突っ込まれるよ。おっとスプーンはいるかい?」
「あ、はい要ります……例えば何が?」
「『巨乳の女の子』とか『身長150cm以下の男子とか』かな? お支払いは?」
「QR決算で、そうなんですか……」
(段々と思い返してきたな、そういえばそんな感じの微妙に変なお題があるんだった)
「まぁ、それも恒例だし楽しんでよ」
「ありがとうございます」
「お、お客さん増えてきた。それじゃあ、また来てね~」
お姉さんに送り出されて俺は帰路に着くのであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
それから約2週間、毎日のランニングに少しメニューの増やした筋トレ、今週からはダッシュの練習迄こなしていた。
「お兄ぃ……何か雰囲気変わった?」
夕食の準備中リビングで寛いでると妹の
「いや、特に俺は変えたつもりは無いんだけど……筋トレしてるからかな?」
「うーん……そこは特に変わりは無さそうなんだけど……」
変わってないんかい……。
「食生活を変えたからじゃない?」
とそこでサラダを持ってきた母さんが、話に割り込んで来た。
「前までは偏食とまでは行かないけれど、フルーツとか野菜はそんなに食べてなかったでしょ? ここ最近しっかり食べてるから肌とかかなり綺麗になってるじゃない」
「あ、それはあるかも、お兄ぃの肌、最近凄く綺麗だもん」
「そんなにマジマジ見るな恥ずかしい……」
いきなり顔を近づけてきた由愛に仰け反ると厭らしい笑みを浮かべた。
「あっれぇ~お兄ぃはぁ~私に近づかれて恥ずかしいんですかぁ~?」
「おまえどこからそんなメスガキムーブ覚えたんだよ……」
「え? 最近クラスではやってるの」
おい、なんだその残念なクラスは!?
「流行ってるのか……」
「そうそう、男子もやってるよ」
「地獄みたいなクラスだな……」
そんな光景を想像して呆れてると、由愛が思い出した様に手を打つ。
「そうだ、体育祭って今週でしょ? 私、応援に行くから」
「え゛? マジで?」
「そりゃ行くに決まってるじゃん!! 檸檬さんが出るし、お兄ぃの応援としていけば合法的に檸檬さんが見放題!!」
目に炎を宿しながら、声高らかに宣言する由愛。
「椅子の上に立つな!」
「はーい」
いそいそと降りながら続ける。
「今までは学校が違ったから応援には行けなかったけど! お兄ぃのお陰で行けるのよ! 今更だけど合格してくれてありがとう!!」
「本当に今更だな……」
「という訳で! 日曜日私も楽しみだわ!」
そうしてくるくると回る由愛は放っておき檸檬にメッセージを送る。
⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤<檸檬・翔>⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤⏤
「という訳で、日曜日の応援に由愛が来るらしい」
「わぁーーーーー!! 嬉しい!!」
「今伝えたら妹が驚喜乱舞し始めた」
【動画①】
「あはは……喜んでもらえたらよかったよ……」
「あれれ? どうした?」
「おーい」
「すみません由愛です、先程は兄が大変失礼な物を送ってしまい申し訳ありませんでした……つきましては、探さないで下さい」
「ちょ!? 由愛ちゃん!? 私気にしてないから!! カムバーーーーック!!」
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隣で放心状態の由愛からスマホを取り返し、大丈夫とだけ送ると大量のスタンプが送られてきた。
「ほら、由愛、心配してもらってるぞ」
スマホを見せると今度は途端に元気になる妹、現金だなぁ……。
その後ご機嫌取りのために、何故か応援グッズを作らされた。
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作者です!
風邪が良くならないので夜更新のみですまねえっす……。
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