第23話:遊園地へ行こう!②
ちょっと短めです
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そうしてウキウキする檸檬を先頭に、ネイチャーエリアからファンシーエリアに入ると、檸檬だけじゃなく他三人も「わぁっ……」っと喜色の声を上げた。
「ほら! 早く行こう!」
「そうですね~」
「たのしみだねぇ~」
「翔君、どうしたの?」
「いやぁ……こんなにファンシーだったっけと思ってね……」
「それはね! 確か去年に大幅にリニューアルされて、『映え』を気にするようになったんだ!」
二の足を踏んでいた俺に、檸檬が近づいてきて説明してくれた。
「そうか、だからこんな凄いカラフルになったのか」
「そーなんだよ!」
「檸檬も映えを気にするのか?」
ふと疑問に思った事を言うと、檸檬の顔が険しくなった。
「どーせ私は、そういうの向かないですよ~真白のが上手いですよぉ~」
「わ、私はそんなに上手くないよ!?」
「嘘おっしゃい! この間翔に貰ったとんぼ玉で数千のハート貰ってたじゃん!!」
「えぇ!? そ、それは翔君の上手に出来てたから……」
「私は載せても数十しかつかないのにぃぃぃぃ!」
そう言って真白の胸を揉み始める檸檬、やめなさい周りの人が凄い目で見てるから。
「ひゃあああ、檸檬ちゃんやめっ……んんっ!?」
「はっ……この胸を載せれば真白のハート数を越えれるんじゃ!?」
「やめな、さいっ」
「あいたぁ!」
危ないことまで言い始める檸檬に軽くチョップをする。
「なにさ! 酷い!」
「流石に駄目だろ、しかもそれで勝ったんじゃ真白の一人勝ちでしかないからな」
流石に真白のおっぱい載せて勝ったら、真白の完全勝利でしかないからなぁ……。
「ぐぬぬ……確かに……じゃあ良いもん! ここでいっぱい映えを撮るんだから!!」
「ちょ! 檸檬!?」
そのまま人ごみに紛れて行ってしまう。
「翔君! 檸檬は任せた!」
「私達はぁ~私達でぇ~楽しむよぉ~」
「そうですね、込み合ってきましたしそれが良いかと。」
仕方ないな……。
「わかった、また合流するときは連絡しよう」
「「「はーい!」」」
◇◆◇◆◇◆◇◆
言ったはいいけど……どこ行った?
走り去った方向へ歩いているが見当たらない。
段々人も増えてきてぶつかったり、ぶつかられたりする回数も増えてきた。
「あっ、居た。って……マジかよ……」
見つけたは良いが大学生くらいのガラの悪い男達にナンパされてる……。
(そんなベタベタな……)
「ちょ! やめて下さい!」
「良いじゃんこんなかわいい子放っておく奴なんて」
「そうそう、俺達に付き合えよ~」
「これから朝まで可愛がってやるよ」
「うわ! 気持ちわる……今時そんなコテコテのナンパ野郎なんているんだな」
思わず口に出てしまった。
「あん? 何だてめぇ!?」
「俺達を誰「あーはいはいそういうの良いから」」
面倒なので近づきながら催眠術をかける。
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始動キーは【なし、今から】
内容は【俺達から逃げる】【今日一日家にいる、家にいない場合ダッシュで家に帰る】
解除キーは【今日が終わるまで】
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「それともあれですか? ここで騒ぎを起こして楽しめ無くなっても良いんですか?」
ぎろりと目を向けるとナンパ野郎と目が合う。
「ひいぃぃ!!」
「ひょえぇぇぇ!?」
「ママーーーー!!」
三者三様で逃げて行った。
「もう大丈夫だよ檸檬。ゴメンね、探すのに時間がかかっちゃった」
振り返ると涙を貯めた檸檬が抱き付いてきた。
「ごわがっっだぁぁぁ~」
「ごめんな」
そう言いながら頭を撫でると、段々正気に戻ったのか耳や首が赤くなってくる檸檬。
「あっあの……これはね!? そう! 試したの!」
「いや、それは苦しいだろ」
「むうぅぅぅ!」
「まぁまぁ、むくれるなって、ほらあのドリンクで、皆写真撮ってるじゃん、せっかくだし撮ろうよ」
そう言って檸檬の手を引っ張って売店まで行く。
「すみません、このレインボードリンクと。檸檬はどうする?」
「……私もそれでいい」
むくれてる檸檬に苦笑いをして、お金を渡しドリンクを受け取る。
「それじゃあ、こう持って……」
「ちょ! 翔!?」
檸檬と肩を合わせながらドリンクを構える、丁度日が当たり綺麗な色彩を見せる。
「ほらほら、今ならすげぇ綺麗だぞ!」
「あっ、うん!」
そうして檸檬と俺のスマホからシャッター音が響くのであった。
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作者です!
すみません、昨日は少し気が滅入ってたのですが、皆さんに物語を届けるのが私に出来る事だと思いましたので、頑張ります!
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