人形が オッテ クル ウ
黄泉路ヲハシル
第1話 ある少年のお話
ぼく、おじいちゃんちにあるおにんぎょうさんがこわいんだ…。
トイレに起きるとかならずこっちをみているきがして。いつもはんたいむくの。
でもみえないからよけいこわくて、でもみたくなくて、そしたら、ろうかにもいるんじゃないかって思えて。
おしっこしているときもふりむいたらあの笑顔で出てくるんじゃないかって。
あさになっておじいちゃんにいったら「りょうくんがおうちにかえるまでしまっておくから安心してね」と奥に持っていってくれたんだ。
でもねおじいちゃん、ぼく、そこにおにんぎょうさんがいなくても、こわいんだ。
だって、おにんぎょうさんのかお、おぼえちゃったから。
おにんぎょうさんもぼくのかお、おぼえちゃってるよ、きっと。きっとね。
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