第5話

赤い着物の少女は叫ぶ!

「もう!もう!あんな全てのカプの全てのリバとかいうのも、ましてや公式が認めてるだなんてよくわからない現実と、夜見る夢の中!両方行き来はできない!!しぬる!」

死んでしまう、と死ぬと、死ぬことにするが混ざってしまったかのような、しかしライトな叫び。

 それは、狂う。

 全てのレイヤー、オタク、カメラマン、撮影所スタッフは決意する。

 そこ、行ってみたいけど行っちゃダメ。

 そこからさきは、地獄だぞ。

 撮影所に集いし者達は彼女のことを全面的に信じた。なぜなら!!

 逸材!

 そう、逸材の体系なのだ。

 なんというか、なんぴとにも化けられる。

 レイヤーの卵。おまけにあの色っぽい声から、ちょくちょく男のような声も混じる。

 イケル!!この子、推せる!!!!!

 とりあえず警察に駆け込んだ。

 なんと。戸籍が存在、いや、異世界神によって用意されていた。日本、神がいた。八百万もいるが戸籍の神もいればいいのに。やがて、赤い着物の少女の正体が判明する。少女は、超、エロい声も出せる、どすの利いた声も出せる、この世の地獄カップリングを生き延びてきた異世界声帯人。配信のプロ!

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