嗚呼,踏み上げの怖さよ
相場には下げ相場で利益をだすことができる空売りという仕組みがある。
トレードを始めた頃,空売りという仕組みがあるとはつゆ知らず,ひたすら現物の買いのみでトレードを行っていた。
相場で利益を出すためには,ひたすら株を買って上がるのを待つしかないと思っていたど素人丸出しの頃,最初からトレードで利益を出せるわけはなく,ひたすら損失をだしまくった。
そんなある日,偶然空売りという仕組みが相場にはあるということを知り,今まで買いで損失を出しまくったのなら,その逆ばかりやれば,儲かるのではないかと考えた。
買って損しまくるなら,売れば,大儲けできると考えるのは,ごく自然なこと。 これからは株を買うのは一切やめて,売りばかりやればいいんだなと密かに思った。
早速,それまで開設もしていなかった信用口座を開き,空売りをしてみることにした。
「さあ,今までは買って損ばかりだしていたんだから,これからは爆益だ!」
と思いながら,空売りを仕掛けてみると,なぜか上がる,上がる。
「なんで下がらんのやあああ!」
と叫びまくったことは言うまでもない.
これがいわゆる踏み上げ。
しかも,空売りの損失は買いの場合と違って,損失無限大。
実際は無限大になることなんてないのだが,自分が踏み上げられているときは,永遠に上がり続けるのではないかと思ってしまう。そして,損失無限大という恐怖から,早々と踏んでしまう。踏むとは,空売りのポジションを決済して損失を確定させることである。
あれだけ買って損失を出しまくっていたから,売れば,爆益だと思っていた安易な考えがいとも簡単に打ち砕かれてしまうのである。
相場って,なんでこんなに難しいの???
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