TNG S5-17 両性具有ジェナイ星人

TNG S5-17 第117話


邦題:両性具有ジェナイ星人


原題:The Outcast


あらすじ……ジェナイ星の事故を調査していたライカーは、ジェナイ人のソランと恋に落ちる。ところが、ジェナイ人には男女の区別がなく、性を意識することはタブーになっていた。


コメント

ソラン

「ライカー副長は、男性だな?

女性とはどう違う? 男性とはどういうものか、

教えてほしい」

ライカー

「(ため息をついて)

カエルとカタツムリと子犬の尻尾で出来ている」

ソラン

「男は尻尾があるのか?!」

ライカー

「マザーグースですよ。地球の子どもの歌なんです。

女の子はお砂糖とスパイスで出来てるって」

ソラン

「なんだか女性の方が良さそうだ」


仲良くなっていくライカーとソラン。

妨害する仲間も現れ、どうじに宇宙の謎も絡んできて

事態は複雑になってきます。


ソランは、社会的タブーによって

息の詰まる生活を余儀なくされています。

事実を知ったライカーはショックを受けます。

ここにテーマとなっている文化的価値観の衝突って

以前、ウォーフが下半身不随になったときを

連想させますね。


ソラン

「人と違うと言うだけでどんな目に遭うのか

このときわかった」


そんな恐怖を乗り越えて

自分の権利を主張するソランは

勇気があるし素晴らしい人だと思います。


でも、病人あつかいされて「正常に」されそうになる。

正常ってなんだろうと考えさせられる話ですね。

文化的な考え方とか、

歴史的な背景とか、

深い話だなと。


この話を見ていると、たとえばカルトに熱中する人にも

それなりの文化的・歴史的背景があると言うことに

気づかされてしまいます。

単にマインドコントロールされた被害者とか

問題のある人という目で見るのではなく、


相手を徹底的に「わかる」ことも

必要なのだと感じます。


「知ること」と「わかること」は違う。

今回のエピソードは、ちょっと哲学的な

お話でした。

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