第3話
この病が難病とされる由縁、それは
一度転移するとどんどんと増殖していき体を蝕んでいく、そして死に至る。
間に合わなかった…。
ここまで来ると元となる原因を取り除こうが意味はないだろう。
俺は帰国し彼女のもとへ向かう。
「…直接会うのは久しぶりだね。毎日話してたから変な感じ。」
「そうだね。いつも忙しくても時間作ってくれてたもんね。私すごい嬉しいんだよ?」
「ならよかった。研究もあとは国の許可が下りれば施術が可能になる。」
「そっか~!すごいね!やっと実現するんだね~!」
「ありがとう…でも…。」
「私の事は気にしないの!これから数多くの人を救う救世主となる男がそんなんじゃ格好つかないぞ!」
「だって俺は君のたm」
「これ以上言うなら怒るよ。」
「ごめん…でも…。」
「そんなしみったれた顔してないで治った未来のこと考えて前向きなさいよ。」
「…え?」
「だーかーらー!私はまだ人生諦めてないって言ってるの!!」
「でも、転移が見つかったって…」
「そうだけど、やる前から諦めてたら何も始まらないわよ!治してくれるんでしょ?」
「う、うん!そうだね!俺諦めないで頑張るよ!」
「うん!やっと笑った!やっぱ君の笑ってる顔が好きだよ。」
「え、今…!」
「なんでもないでーす。ほらそろそろ時間でしょ?」
「やば!そうだった!約束の時間!また来るね!」
「いってらっしゃ~い!」
彼女の前向きさに助けられた。
研究が難航してた時はいつも君に励まされた。
大好きな君に生きてほしくて俺は頑張った。
「必ず助ける…!!」
そう意気込みある場所へ向かう
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