第2話
―20年後
「せんせー!治してくれてありがとうー!」
「これ!同室の子と一緒に作ったの!あげるね!」
「いいのかい?ありがとう。」
君が患った病は今では研究が進み、完治出来る病となった。
現在に至るまではとても険しい道のりだった。
俺は医学の道に進み彼女の患った病気について研究を始めた。
国内での研究では解明するのは難しいと踏み、海外へと渡った。
大学在学中も研究室研究室にこもり研究を続けた結果、在学中に病を治す手がかりを見つけた。
これがノーベル賞を受賞するきっかけとなり、国をあげての研究が開始される。
研究チームの活躍により一人で活動していた時より格段に研究が進むようになった。
遂に手術により治すことが可能になるかもというとこまで来た。
研究結果を元に臨床実験が繰り返される中、俺は毎日欠かさず彼女と話をしていた。
日本にいた時には毎日会いに行ったし、海外へ渡った時にはビデオ通話で。
本当に毎日色んな話をした。
俺が苦手な勉強を頑張れたのも彼女のお陰だ。
そして毎日休むことなく彼女の病気を治すための研究を続けた結果…辿り着いた。
”臨床実験”は成功した。
あとは国の許可が下りるのを待つだけ。
そんな時だった。
彼女から一本の電話。
「転移が見つかったの…。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます