第6話 インコの持病を知った2年前 前編

 私とインコの出会いは2年前の4月です。

生後2ヶ月の時、ホームセンターのペットコーナーで出会いました。


高校生の時から「社会人になったらインコを飼う」と願望を抱いていた私は、社会人になってから運命の出会いを探すため、ホームセンターのペットコーナーによく足を運んでいました。


そこでやっと出会った運命の子が、今のインコなのです。


種類は羽衣セキセイインコで、クリーム色の身体で背中は綺麗な水色が入っていて、妖精のようでした。


その場には他のインコもたくさんいたのですが、嫌がらずに唯一私の腕に止まってくれたのと、珍しい見た目に惚れてお迎えすることに

しました。


学生時代、実家で犬を飼っていたこともあり、

動物病院は思わぬ所で受診すること、また費用もかかることを知っていたので、動物と暮らすならペット保険に入ろうとと考えていました。


ペットコーナーにはペット保険の広告も置いて

あったので、どのタイミングで店員さんに

お話しようとそわそわしていました。すると、

「この子、身体が小さいですし、保険入っておいた方が良いですよ」と店員さんからお話が

ありました。


今考えると、毎日お世話をしていた店員さんはインコの健康状態が悪いことを知っていたのもあって、そのように言ったのではないかと思います。


けれど、自分がお迎えしようとしているインコがまさか病気だなんて思いもしなかった私は、

話を切り出してくれてちょうど良かったとしか

思いませんでした。


その場で飼育用品一式購入し、ペット保険も加入して、インコとの生活が始まったのです。


 可愛くて可愛くてしょうがなかった私は、

フガフガ音をたてながらご飯を食べる

インコの動画をSNSに投稿したことがありました。


そこで、とある親切な方から教えていただいたのです。


「その子、呼吸器が悪いかもしれませんよ。うちの子もそうでした。身体の不調とは知らずにいたら、ある日飛んでる最中にパタッと落ちて亡くなってしまいました」と。


戦慄しました。


幸い、鳥類を診察して治療をしてくれる鳥の病院が住んでいる県に1ヶ所あったので受診することができました。鳥類は専門の先生ではないと適切な診察、検診、治療ができないことをこの時知りました。私のリサーチ不足です。


電話で予約を取り、受診日までとにかく

体調不良が悪化しませんようにと、

祈りながら過ごしました。


後半へ続く。

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