クラフターギルドを作る
「やはりあなた達の拠点だったですのー! それにしてもこの拠点は魔王の城みたいでワクワクしますわー! 私たちもここで生活していいなんてありがたいお話ですわー!」
「そんな目をキラキラして大声を出さないでくれる? 二人を呼んだ理由は防衛の人数が足りないことだから勘違いしないでくれるかしら?」
「ちひろも少し落ち着いてください。マインさんとミリアさんがせっかく来てくれたんですから仲良くしましょう! とりあえずティータイムです!」
いつもは2人しかいなかった大広間に人が増えるだけでこんなに賑やかになってお祭りのように感じることができて更に楽しくなってきました。
それにしてもマインさんとミリアさんが何も理由を聞かずに飛んできてくれるなんて思いもしませんでした。ささやきチャットを送ったら分かりましたの即答で2分くらいで正門まで来るなんて早すぎました。その後も詳しいことは聞いてこないので一緒に防衛して欲しいとだけ伝えると分かりましたわ! お任せくださいだけで協力してくれるなんて聖人じゃないですか!
「これから4人で活動する機会も増えてきそうなのでギルドでも作りませんか?」
「それはいい考えね。二人はどうかしら?」
「賛成ですわ!」
やっぱり思いついたことは口に出してみることですね! なんか話が簡単に進みすぎて後が怖いですが、今はそんなことを気にするよりギルド名を決めることにします。
「何かぱっとくるギルド名がありませんね」
「やっぱりマインOOOOですわー」
「却下」
「……」
あれじゃないこれでもないと決めてるこのグダグダな雰囲気が好きですが、こんなことを続けても答えはでません。でも今はティーをおかわりしてグダグダと決めることにします。え? そんなことやってたら攻められて陥落します? そしたらその時に考えればいいんですよ! だって私たちは何でもできるプレイヤーなんですから!(暴論)
「じゃあギルドマスターはクワナでギルド名はユーフォリアで決定ね」
「異議なしですわ」
「え、え、ちょっと待ってください何で私がギルドマスターってことになるんですか? もっと適任な人が他にいるじゃないですか!」
「クワナが適任」
ミリアが喋ったー! ミリアさんが喋ったけど、いやそういうことじゃない! 何で私がギルドマスターになるんですか?! これは困りました。多分押し付けられてます。きっとそうです。だから私は最後まで抵抗しますよ! 絶対に抵抗してみてます。
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